☆映画「悪人」 |  風に吹かれて~☆

☆映画「悪人」


 風に吹かれて~☆

2010年 日本 139分

2010年9月11日公開


監督:李相日


出演

 清水祐一 : 妻夫木聡

 馬込光代 : 深津絵里

 清水房江 : 樹木希林

 石橋佳男 : 柄本明

 石橋佳乃 : 満島ひかり


なぜ、殺したのか。
なぜ、愛したのか。

ひとつの殺人事件。引き裂かれた家族。誰が本当の“悪人”なのか?


<ストーリー>

夜、一人の男が給油に訪れる

男はほとんどしゃべらず、ガソリンを入れると

夜の道を猛スピードで走り去る。。。


若い女性保険外交員が殺害され遺棄される事件が起こる。

彼女は直前まで、裕福な大学生の車に乗っていた。

この大学生が犯人かと思われたが 実は、、、


<感想>

私は九州の出身で、今回のこの映画は

佐賀、長崎、福岡が舞台になっていました。

いったことがある場所も登場して、懐かしかったよ~


そこで、今回 九州弁で感想を書いてみようかと思います^^


映画は重く苦しかったとよ。

そばってん、いろいろ考えされられたっとよ。


この映画が公開に合わせたかのように

モントリオール映画祭で 深津絵里が主演女優賞ばとったけんかしらんけど

お客さんが多くて驚いたとよ


妻夫木君は、金髪で ほとんどしゃべらんし

深津絵里はなかなか出てこんし、どげんなっとうと??


キャッチコピーば見ると

「誰が本当の悪人か?」なんて書いてあるもんやけん

映画ば見ながら、私なりの基準で

悪人か、悪人じゃなかか 分けていきながら見たとよ。


もちろん、殺人ば犯してしもうた祐一(妻夫木)は

悪人なんやけど、見とるうちに「違うやん」って思うようになったとよ。

最初、佳乃(満島)に馬鹿にされたときの表情が

ものすごく恐くて、これがあの優しい妻夫木君?って

目ば、うたごうた(疑った)くらいやったと。


人間っていうもんは、簡単に「悪人」か「悪人じゃないか」って

決められんって思うた。

その時々によって、いろんな行動ばとるもんね

それに相手によって いろんな顔ば使い分けるやろ?


最後まで こいつは許せんたい!って思ったとは

あの大学生やったたい。


祐一が最後にとった行動は、心底 光代ば思うとうたけんよね

あそこはぐっときたとよ


そして 泣いたとは

バスの運転手が樹木にかけた言葉やった。。。


樹木といい、柄本(ちょっとばかし説教くさかったかな?)

といい、すごく芸達者で、主演の二人もよかったとよ


ものすごくうざかった 佳乃も なかなかうまかったっちゃが・・・


ってことで、☆は4つ


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原作は 芥川賞作家の 吉田修一の同名作品です

朝日新聞の夕刊に連載されていたんだけれど

10回くらいで挫折してしまいました(^◇^;)


ハリウッドからリメイクの要請がきているそうで

実現するかなぁ・・・


カメラワークが、ときどき登場人物が見ている光景に

なることがあって、ちょっと面白かったです


その映像を見ることで、その人物が考えていることが分かるような気がした。

暗くて、閉塞感でいっぱいの映画です

でも、だれかといっしょにいたい!

って気持ちがよ~く分かりました。