金木犀の香りが街から消えていき
虚しさだけが残された
嫌になることが増えていき
逃げ出したい気持ちが溢れ出す
じわじわと締まっていく自らの首元に
何の抵抗もできず苦しみだけを
ひしひしと受け止める
焼け崩れた夢の灰が片隅に残って
声を出して泣いたとしても
もう、既に手遅れなのだ
私は夢が焼かれていく様を
何もせず見ているだけだった
灰になってやっとそれが大事なものだったと
気付いたのだ
ヒビ割れた日常を
きちんと日常と認識しているのは何故だろう
果たしてこれは日常なのか非日常なのか
何を基準に私はそう思っているのか
苦しい今が日常だと
認識しているのは何故だろう
黄昏の夜明けは
さぞ美しいことだろう
