須藤彰著(陸上自衛隊 東北方面総監部政策補佐官)

という本が会社のミニミニ図書館みたいなところにあったので借りてみました。
東大から防衛省に入った方らしいんですが、

こちらの本の出版の意図やら、内容の随所に登場する政治的なところなどには触れず

壮絶な場面を経験している姿を感じます。

ただ、本当は、文章に書かれているよりもっともっと酷く深いものと想像もさせられました。

私の知り合いで、直後に被災地に入り、その後、少し(かなり)精神的におかしくなってしまった人がいます。

体験した人、見た人にしかわからない世界です。

あ~あたし何書いてんだろう~

微力無力を感じます。

震災のあと先生に被災地に連れていってほしいとお願いをしたことがあります。
調べていただいたところ「決まった車しか入れない」との回答でした。

でも実際ボランティアで現地に入っている人もいたわけで、
その時はよく事情がわからず、「次回に行くときは声をかけて下さい。」とお願いし、それきりになっています。

なぜならその間に私の母が他界したからですが…

たくさんの御霊と
母の死が
いまだに私の中では交錯しています。
はじめて書きますが、
あの震災と母の死は私の中で平行している部分があるのです。

そして身勝手ではありますが、
あの世は混雑しているであろう。
母は迷子になったりしていないだろうか。
もうだれか知り合いに会えただろうか。
それとも、東北地方のやさしい方々に廻り合い、面倒見てもらっているかな。
幼い子どもらに廻り合い、飛び回る姿を見て笑顔でいるかな。

そんなことを何度も思った。

ホントに人とは勝手なものよのう。

母を想うとき震災を思い出す。か…
これもまたひとつの物語として
良しとしていただこう。