​ 観るチカラを、生きる糧に。 ー SCREEN(私設)研究所 -232ページ目

​ 観るチカラを、生きる糧に。 ー SCREEN(私設)研究所

観る映画が、あなたの、わたしの、人生のヒントになる。
ここは、SCREEN(私設)研究所。

潜在数秘術×映画で
「観る」ことと心の関係を
映画を通して読み解いていきます。





冷え切った家族関係
まるっきり無視する妻
口もきいてくれない一人娘との
凝り固まった毎日





・・・が、ある日
変わり始める

脱力感いっぱいだった毎日から
自分を取り戻した彼は
ガレージでダンベルを上げ始めた





“変わる”きっかけが
 「娘の同級生に恋をして」
ってのが別におかしくはないけど
どこか突飛に見えてしまうのは
何故だろう





まもなく
会社はリストラを言い渡す

ところが彼は
逆に啖呵をきって
ガッツポーズと共に出ていく

ファーストフード店へ就職し
憧れだった車を買い
ダンベルが
ベンチプレスに変わり・・・



言いなりだった妻へ
はっきりと意見をし

娘を一喝するようにもなった彼の顔は
彼の言うとおり
永年の眠りから覚めたみたいだ

けど
妻も娘も

 「気持ち悪い」
 「いいかげんにして」

だけ
・・・自分を取り戻せたのだから
以前の
幸せだった家庭生活だって

と思うのは
甘いのだろうか



ともかくも
彼は彼を取り戻してそして

死んでしまう
この唐突な終わりが
悲劇にしか見えなかったら・・・


あなたも、目覚めた方がいいかも。


だって、最後に見るのは
・・・そんなこと
君が
心配することじゃないよと
言いたげな
満ち足りた彼の顔
だから。



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仕事も続かず
ルックスの良さだけで生きてる妹

そんな彼女に辟易しながらも
世話を焼く姉は
弁護士の仕事一色の毎日

だけど
妹が姉の恋人を寝取った時
姉は
許せるはずなどなかった



姉は
恋人を避けるように
仕事を離れ

妹は
音信不通になる



行くあてない妹は
偶然見つけた
自分宛ての手紙の
差出人を訪ねていた

祖父母から
姉妹宛のバースデーカード

住所は
老人ホームだった






・・・最初のうちは
妹の奔放さにピンと来ず。

何で姉貴は
こいつを甘やかしてんだ?位にしか
思えなかった。



二人の絆の強さを感じるシーンがあるけど
姉妹ならではなのかなぁ。
それとも、幼い頃に母親を亡くしたから?





・・・20年ぶりの再会に
祖母と孫はギクシャクしたまま

金をせしめるために来たのだろうと
周りが心配する通りになって
祖母は取引を提案し
彼女はホームで働き始める



その頃、姉は
元同僚に少しずつ心を開いていた

やがて婚約するが
知らせたくても妹の所在がわからない

何より婚約者が
奔放な妹を嫌うのを恐れていた

そこへ祖母からの手紙が届き
3人は顔を揃えることになる



祖母と姉妹の
バラバラだった記憶がひとつになる

母親の死が
事故じゃなかったこと

その後
姉妹の前から祖父母が消えた理由・・・



祖母の手助けを得て
自分の居場所を見いだしていく妹

残業ばかりの毎日から離れて
自分らしさと最愛の人に出会う姉

おばあちゃん達は皆ステキだし
・・・なだけに、タイトルほど

「靴」がからんでない?
と感じてしまう。



とはいえ、読書障害を持つ妹が
姉に詩を贈るシーンは
ちょっと、うるうる来ちゃう。
e.e.カミングスだっけ

じっくり読みたい気にさせられる。









-------

☆ 好きなシーン

読書障害を持つ妹がホームで働きはじめて
目の見えない自分の代わりに本を読んでくれとせがまれる。
読めないことを打ち明けると
「言葉の声を聴いて」とアドバイスされる。

辿々しくも読み終えた彼女に
A+を与える元大学教授。



 あなたの心と共に
 私の心を重ねて
 決して離すことなく
 私が行く所 あなたも共に
 私がすることは あなたのすること
 いとしい人

 運命など恐れない
 あなたが私の運命だから
 世界など欲しくない
 あなたが私の美しい世界だから


 誰も知らない深遠な秘密
 起源の中の起源
 未来の中の未来


 大空に育ちゆく人生という木
 魂の飛翔 理性の畏れより早く枝を延ばす
 空に星がきらめく神秘のように


 あなたの心と共に
 私の心を重ねて
 (e.e.カミングス)




冷淡な父と
神経質な母との間で
空想好きに育ったアメリは

大人になっても
自分の世界から飛び出せない

自立をし
モンマルトルのカフェで働いてはいても
他人と関係を結べずにいる




彼女はふとしたきっかけから
自分の部屋に
前の住人が残していった
宝箱を見つける



  この持ち主を探し出して、宝箱を返す
  喜んでくれたら
  自分の世界から飛び出そう



いたずら好きな彼女は
直接手渡したりしない

・・・持ち主が喜ぶ顔を
こっそり見てほくそ笑むだけ

世界と調和がとれたと感じ
喜ぶものの
もの足りない



そう
相変わらず
他人とは関係を結べない

好きな彼の前に
立つことすら出来ない!




・・・ある意味私も一緒だな
と思いながら観てた



人と話せないわけじゃない
人の前で笑えないわけじゃない

仕事はひと通りできるし
一人暮らしも問題ない

ただ、他人と
友情も愛情も結べないのだ

幼い頃
父と母の間で
ひとり孤独だったように



彼の落とし物を拾ったはいいが
手渡せない

大抵の娘が
電話をし
待ち合わせるところを

彼女は
遠まわしに
“作戦”を練るだけ



空想と
いたずらの
自分の世界が
混乱し始める



・・・同じシチュエーションでも
日本じゃこうはならないな
と感じてしまう

その辺が
ご都合主義に見えなくもない



とはいえ、ここはパリ

あの街の色と
音と
空気の中に
悲惨さは感じられない

あの中で
アメリはいつも
笑ってる

だからこそ
ハッピーも
訪れたように見える



“彼”にしてみれば
じらされたから
惹かれたようにも思うけど

じゃあやっぱり
作戦勝ちなのかしらん?



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 「死ぬまでに」
じゃなく
 「生きてるうちに」
でもいいじゃない?と思った。

観るまでは。





手の施しようがない
余命3ヶ月



彼女は23歳
優しいダンナと
二人の娘と
母親の家の裏庭で
トレーラーハウスに住む


夜勤で大学の清掃作業をし
友人はダイエット中毒

ダンナは
やっと現場の仕事が決まった



父親は
ムショ暮らし



彼女は
病状も
余命も
誰にも話さず
ひとり
  “死ぬまでにしておくこと”
をノートに書き出す。


そして
ひとつひとつ
実行していく



ここには
涙をさそうような
“病と闘う”シーンが
まるでない



彼女の姿が
まるで幸せそうに見えてしまうのは
終わりを意識したからこその
輝きだろうか




彼女は
父親に会いにいく。


バーボンが朝食だったという
父親
 「家族が望むようには愛せないんだ」



・・・世の中の親って
だいたいみんなそうなのかも

二人の娘にとっても
それは同じで

それでも彼女は
二人の娘たちの
18歳までのバースデーメッセージを
テープに吹き込む

そして
彼女らの父親にではなく
おばあちゃんにでもなく
「アカの他人」である主治医に託した




都合が良すぎる、と
感じる向きもないではないが
これが“彼女”でなく
“彼”だったら

ここまで「鮮やかに」
死んでいけないだろうなぁ
なんて思った


私は、どうだろうな。









名も無い連中が
無い名前まで隠して暮らす時・・・




「ビーナスカフェ」に新しい客がくる
オーダーは
コーヒーと

もうひとつ
長期滞在する者だけが知ってる
“メニュー”だった。



ワケありの
流れ者ばかりがいる
ホテルビーナス




無口な男の“連れ”は
さらに無口な子
サイ

「あの子の目・・・
誰も近寄って来ないでくれ
だけど
誰もいなくならないでくれ
そんな目だ

心に鍵はかかってない
でも扉の開け方が判らなくなってる」



・・・チョナンは
ランドリーサービスの仕事をサイに手伝わせ
サイは次第に心を開いてく。



観てて、
カラーで終わるといいな
と思ったら
最後はカラーだった



  誰かの心が開くと
  誰かの心が閉じてく

  鍵のかかってない扉が
  あっちで開いた拍子に
  小さな風にあおられて
  こっちで閉じるよう。



小さな風が、いつも吹いてる。
サイをきっかけにして
風は・・・



ハッピーエンドではないけれど
希望は見えて
だから繰り返し観たのかな。

言葉も
笑みも
少ないけどまるで
家族みたいな
ホテルビーナスの住人たち。





迷うってのはね
生きたいって事さ
ホントに死にたきゃ
迷う前に死んでる
だとしたら
生きるって決めちまった方が楽だ
自分は
生きるんだって





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「Everybody needs somebody」が「歩く」シーンでいつも聞こえて。
それといなくなったサイをみんなが探すシーンが好き。



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加羽沢美濃
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