君と話せたらいいのに ー『ベルリン・天使の詩 Wings of Desire』 | ​ 観るチカラを、生きる糧に。 ー SCREEN(私設)研究所

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観る映画が、あなたの、わたしの、人生のヒントになる。
ここは、SCREEN(私設)研究所。

潜在数秘術×映画で
「観る」ことと心の関係を
映画を通して読み解いていきます。

夏至に頂いた、節制のカード

 

 

 

その世界観が、この映画だと聞いて
ひどく納得しながら、私もやっと人間になったかとw

 

スクリーンに映るものを、全くの余所ごとでなく
我が身を映して観た、初めての作品(と思ってる)。

 

 

 

その“初めて”は
天使たちが 人間の声を聴く図書館と


人間になったダミエルの
初めてのコーヒーシーンにやられてた
(大好きで、何度でも観たくて
 一晩中、何度も何度も繰り返して
 朝になっても、まだ繰り返してた
w😊




今は、ココ地球で
人間に
なりきれない大人に(いや子どもそうね) 
この映画見てほしいな。と思う。

 

 

 

『ベルリン・天使の詩』(1987年)

 

(写真は、サントラのジャケット♪)


子供は 子供だった頃 いつも不思議だった―
なぜ僕は僕で 君でない?
 なぜ僕は ここにいて 
そこにいない?―



人が生まれるずっと前から
世界を
外から眺めてきた天使
 

人間の心の声を聴く ロングコートの天使”は 至るところにいる
街角で キスをする恋人たち
電車の中で
 職を失ったと嘆く男
救急搬送される妊婦
夫婦喧嘩の二人
屋上から飛び降りようと 身を乗り出す男
バイク事故で 意識を失う男

そして見えなくとも 天使の存在に気づく
子どものそばに



『ただ見守り 集め 証言し 守るだけでいい』

という 天使カシエルとは違い

天使ダミエルは

『霊でいることは 素晴らしい』と思いつつ

霊でいることに うんざりもしている

そんな彼が サーカスのブランコ乗り マリオンに恋をした

 

 

☆☆☆☆★

 

 

東西冷戦の象徴・ベルリンの壁が
まだ存在していた頃のベルリン

 

壁さえも通り抜ける天使が 人間になるということは
傷つけば血を流し その身体で歩かなければ 走らなければ
会いたい人へも辿り着けないということ

 

『歴史の一部になる
 流れに降りてこそ 瀬があるのだ』と
"死んで"人間になる 天使

彼も 知らずに流した赤いものに気づき 眺め 舐めて
『これか!』と実感する

 

身体がある という事実に。



ダミエルは 愛しの人を探します
空飛ぶ飛行機の中へも 街を分断した壁も
自由に通り抜けることなど できなくなったその身体で



一方マリオンは ブランコ乗りの道をなくし
夢で見た”誰か”の感触と ふと感じるやすらぎと
誰かを探している感覚だけを持ちながら
ダミエルと出逢う

 

『今しか 時はないわ』という独白と共に




公開当時も今も 「眠くなる映画認定」多いけど そりゃそうです
恋愛映画 男女の愛とだけ観ると
唐突すぎて 訳分からなすぎるものw

 

天使と 人間
身体を 持つ世界と 持たない世界
死を境に それは描かれる
 

そして ここまで私たちを導いてくのが ピーター・フォーク(!)
『ぼろコート着てない』コロンボが ダミエルに語りかけるように
このスクリーンを眺める私たちをも導くのですよ
『君と話せたらいいのに』ってね



ダミエルとマリオン 二人の交わりは統合の象徴みたいなもんです
『二人で孕んだイメージ それは僕の命』
だからラストは『乗船完了!』なのです
”すべての かつての天使たちへ捧げる”なのですよ


生きづらさを抱えた”身体持ち”さん
天使の記憶をお持ちの皆さん
見えない世界大好き♪な方には
一粒で何度でも美味しい映画です
・・・だから私も、いつまでも何度でも観ているのよね
 

予告編はこちら





スクリーンからのメッセージはね

同じ映画でも

観るその時々で 違うのです


私も この“ロングコートのおっちゃん”天使を

ある時は 師になぞらえ

ある時は 見えない存在と崇め

ある時は 私自身に

そしてあなたにも重ねて 観ているの。




★★★★☆


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☆☆☆☆★

 


SCREEN(私設)研究所

高橋 早苗

 

♬プロフィール

「観る」ことは「決める」こと。 わたしのSCREENを選ぶこと。

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