1960年代
人種差別はびこる
ミシシッピ州ジャクソン
白人の家に仕える
黒人メイド達の
真の姿を伝えようとする
女性たちの話
☆☆☆☆★
エイビリーンの
初めての告白
実母を亡くした白人の子を育てる
メイドとして初めての仕事
彼女をママと信じる子が
「どうしてママは黒いの?」と聞く
「珈琲の飲み過ぎ」と答えて
目を丸くされる話が好きだ。
「人種差別」の4文字で区切ってしまうと、観ているのがとても辛くなる。
だけど、
真実を話す(現す)ことで
己の人生を勝ち取った
女(たち)のハナシ
と観ると、
救われるし、希望に満たされる。
ヒトは、真実をはっきりと表さない限り、我が人生の表舞台には立てないのだ。
ここでいう「真実」は
誰かの
世間の
世の中の
ではなく、
国の、でもなければ
法律でもないよ。
私が、わたしで生きていくために
外せない「真実」ね。
答えは、わたしの中にしかないの。
メイドたちの物語は
それを分かりやすく教えてくれる
皆、影で、隠れて
仕えた家の人間たちの
脇役で、支えで。
わたしを無くして
メイドとして生きてる。
育てた子どもたちの姿が
皮肉めいて映る
「本当のママはエイビー(メイドの名)」
それでも
彼女たちは、愛を注ぐのだ
我が子をよそへ預けても
目の前の子にかける言葉。
『あなたは やさしい子
あなたは かしこい子
あなたは たいせつな子』
そうして「たいせつに」接した子とも
理不尽に引き離され別れていくのは 切ないけれど
子は覚えている
育ての親が彼女らだと 知っている
彼女たちの現実はあまりに辛い。
愛がなければやっていけない
それが、信仰にもつながるのだろう
人の子を育てながら
かける言葉は
我が子へ
自身へも
語りかけているように響く。
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♬エンドロールの「The Living Proof」がさらに響きます(T ^ T)
★★★★☆
SCREEN(私設)研究所
高橋 早苗
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♬プロフィール
「観る」ことは「決める」こと。 わたしのSCREENを選ぶこと。
https://profile.ameba.jp/ameba/parallel13
記事整理も兼ねて
Filmarks 更新中。215本目♪
https://filmarks.com/users/screen222sa

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