承認欲求はカエル?ナメクジ?ヘビ?異物? ー「千と千尋の神隠し」 | ​ 観るチカラを、生きる糧に。 ー SCREEN(私設)研究所

​ 観るチカラを、生きる糧に。 ー SCREEN(私設)研究所

観る映画が、あなたの、わたしの、人生のヒントになる。
ここは、SCREEN(私設)研究所。

潜在数秘術×映画で
「観る」ことと心の関係を
映画を通して読み解いていきます。


ゆうべのつぶやきから、

承認欲求を千と千尋で、観てみる^_^






名前の話は前回の記事をどうぞ

こちら





昨日、こんなこと呟いてたんです。


☆☆☆☆★



承認欲求というヤツ。

どんだけ書いても、こんな完璧なヤツいねーよ!と、我ながらツッコミしか入らないw

そしてどんだけ書いても、カオナシが吐き出す青蛙や兄役たちにしか見えないw

それらをいっぱい持つことで、ある意味、カオナシ目指してたのかも。可愛いもんだね。と見守るにはちとヘビー。なんてこったいw



★★★★☆





今日触れるのは

名を奪われた千尋やハクではなく

カオナシです。




油屋に現れたカオナシを

千は、お客と間違えて、中へ招き入れます。


オクサレ様を世話した千を、見ていたのかいないのか

カオナシは、夜中の湯場でこっそり砂金を探す青蛙を、土塊の金でおびき寄せ、飲み込んでしまう。

その声を借りて、メシ食うぞ!風呂にも入るぞ!と皆を叩き起こす



油屋に働く皆が、金につられて

上客が来た!とばかりに踊らされ、カオナシから要求されるがままに、ひたすら料理を運び、もてなします。


だけどこいつ、満たされはしない。

欲望は底なし。

…味わってる風にも見えませんねぇ。




そこへ、ハクの所へ向かう千が通りかかる

カオナシは、千に両手いっぱいの金を差し出します。

ところが、千は全く興味なし。それどころか一刻も早くハクのところへ、と消えてしまう。



怒るカオナシは、兄役や蛞蝓女を飲み込み、大暴れ。

それは、湯婆婆でも手に余るほどで、連れ戻された千が、カオナシの口に苦団子を放り込み、やっと、飲み込んだ兄役や蛞蝓女、青蛙を吐き出して、大人しくなる。




宮崎 駿監督曰く「カオナシはどこにでもいる」

…それは、そんな人がどこにでもいる、という意味よりも

私たちの中の、どこにでもいる。ということなのだろうなと、己の承認欲求を見つめる度に、思います。




それ、背負って生きても勿論いいけど

なくてもいいんだぜ。というね。

私たちも、承認欲求を肥大化させれば、いつでも暴れるカオナシになれるってこと。





元々の彼は

みんなに伝わりやすい言葉は持たない


千を近しく思い、近づきたいと思った時、そのままじゃいけない!とでも感じたのでしょうか。青蛙を飲み込み、彼の声を借りる。ただ、千を探すと思いきや、騒げば、千もやってくると思ったのかな?土塊の金で、油屋の皆の気は引いたけれど、千には見事フラれ…

愛想良く近づく兄役を「笑ったな!」と決めつけ、蛞蝓女もろとも飲み込み、さらに大暴れ。




この、虫みたいになったカオナシが暴れてるシーンを観てると

巨大化したカオナシも、群がるヤツらも、並べられる御馳走も、お囃子も踊りも

承認欲求や罪悪感が化けた姿?に見えますね。




ま、それ食って飲んで、つまり身につけて背負ってもいけます。ただ、

だーいぶ騒がしく、だーいぶメンドクサイ奴になるよぉ。といふ。





これ式でいくと

承認欲求は全部他人の姿だ。

兄役、青蛙、蛞蝓女

自分を認めて欲しいのに

他者を飲み込んだところで

異物なだけ!変身できても

みんなの欲しがりそうなものを出しても、騒ぎが大きくなるだけわw



その証拠に、大人しくなったカオナシは

御馳走も求めてなきゃ、金もいらない

銭婆の「手伝っとくれ」の一言で

うんうん頷きハイ「沼の底」移住決定♪


まるで、無用な承認欲求を手放した人が

自分の居場所見つけました♪てなもんだ^_^




「千と千尋~」といったら

千尋とハク様を中心に観ると思いますが

承認欲求が気になる時は、一度

カオナシの姿もよーく観てみましょう


何か出るかもよ^_^







それも、数の仕合わせ。


★★★☆☆

2月スケジュールの確認、お問合せ

お申込はこちらから




《かずの葉の庭》主宰

|★|高橋 早苗Facebook




高橋 早苗プロフィール

https://profile.ameba.jp/ameba/parallel13