靴みがきが差し伸べる手 ー 「ル・アーヴルの靴みがき LA HAVRE」 | ​ 観るチカラを、生きる糧に。 ー SCREEN(私設)研究所

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「観る」ことと心の関係を
映画を通して読み解いていきます。

ここ数日「ル・アーヴルの靴みがき LA HAVRE」を観ていました。

8日新月前にピタリと止んだ。

↑雨かよw(´∀`*)





フィンランドの映画監督アキ・カウリスマキの代表作。港町を舞台にした三部作の一作目。

2017年暮れに公開された「希望のかなた」は続編二作目に当たります。

 







ル・アーヴルの町に住む靴みがきマルセルは

貨物コンテナに隠れて 町に辿り着いた密航者の少年と知り合う

同じ頃、妻アルレッティは病に臥せる




靴みがきの仕事に 誇りを持ち

 「靴みがきと羊飼いこそ人々に近いんだ」

ハッキリと口にする その信条を持って

マルセルは 少年に手を差し伸べる




病状を夫に伏せる妻

少年を匿い 捜査の眼を掻い潜って

海向こうのロンドンへ送り出す夫

警視モネがそれを見逃した時

アルレッティにも奇跡が訪れる




この映画、リアリティのなさが妙な?リアリティを醸し出し

途中、紙芝居か人形劇か?とツッコミも入れたくなる不思議な作品(´∀`*)


不思議な、だけでは片付けられない味があるんです。




あっと言わせる展開とか

息もつかせぬアクション!だとか

有名俳優のこの演技を観よ!とか

そんなの無縁^_^




なんせ無表情だし

台詞も抑揚ないし

勢いつけたカット割もないし

…アメリカ映画オンリー、ハリウッド慣れしてる方から見たら

演技指導でも入っちゃいそうw




でもね、それがいいの。

・・・町で起きてる事件を

すぐ隣で見てる、そんな感じなのです




表情のなさ加減に

こちらは勝手に 恐怖を感じたり

淡々とした物腰に

優しさや強さを見出したり


ホント、人は勝手に 色んな意味づけをして

物事見てる。ってこともよく分かる







リンク動画は、劇中、資金集めの為に主人公が開くリトル・ボブのチャリティー・ライブシーン。

やたらめったら格好良いんだこのおじさん(^_^)v

この人も 密告者の子を助けるのに一役買います☆

 





三部作の構想は、監督の「映画製作やめる」表明で頓挫?してますが

「そろそろ自分の人生を始めたい」との理由コメントは、

三作目の完結編は我が人生。ってトコなのでしょうね^_^




ま、やめると言ってもきっかけあればまた作っちゃうのが監督ですし?

(期待を込めて^_^)




それまではこの「ル・アーヴルの靴みがき LA HAVRE」

折にふれ観ることになりそうです(´∀`*)





それも、数の仕合わせ。


★★★☆☆



《かずの葉の庭》主宰

|★|高橋 早苗Facebook




高橋 早苗プロフィール

https://profile.ameba.jp/ameba/parallel13





こちらも無表情ぶりは変わりません^_^