“忘れた大人”の旅 ー 「プーと大人になった僕 Christopher Robin」 | ​ 観るチカラを、生きる糧に。 ー SCREEN(私設)研究所

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観る映画が、あなたの、わたしの、人生のヒントになる。
ここは、SCREEN(私設)研究所。

潜在数秘術×映画で
「観る」ことと心の関係を
映画を通して読み解いていきます。

子どもの頃 大切にしていたものを忘れた 大人の話・・・というのは

映画のスクリーンじゃ テッパンかというほどありふれているから

目新しさは皆無なのだけれど




それなのに 笑えて 泣けるのは

私も “忘れた大人”の一人だから。






(あらすじ)

少年クリストファー・ロビンが、“100エーカーの森”に住む親友のくまのプーや仲間たちと別れてから長い年月が経った──

 大人になったクリストファー・ロビンは、妻のイヴリンと娘のマデリンと共にロンドンで暮らし、 仕事中心の忙しい毎日を送っていた。ある日クリスファー・ロビンは、家族と実家で過ごす予定にしていた週末に、仕事を任されてしまう。会社から託された難題と家族の問題に悩むクリストファー・ロビン。そんな折、彼の前にかつての親友プーが現れる。

(公式サイトより)

https://www.disney.co.jp/movie/pooh-boku.html




☆☆☆☆★




100歳になっても忘れない」と無邪気に告げた子どもは

寄宿学校に入り 落書きを叱られ

父を亡くし 家族を支えて

愛する人と出会う




生まれてくる子と会えないまま 戦争をくぐり抜け

その後は 勤め人となり 仕事に明け暮れる


会社は業績不振で 改善策を求められる

首切りリストまで渡される始末。




週末の家族旅行は母娘だけ

パパのため 良い子でいる娘は

読んで欲しい本のリクエストもできない




父になった“子ども”は

そんな娘の様子にも気づけないほど

“忘れて”しまっていた




★★★★




見かねた妻が言う

「人生は目の前で起きてるの」の言葉が響く

けど、夫には響かない




そして“忘れた”大切な存在たちは 100エーカーの森ではぐれ

プーは 仲間たちを探しに


会社の無謀な要求を前に 途方に暮れるクリストファー・ロビンの前に 現れる




ダメだ、頭がおかしくなったと慌てふためく

大人のクリストファー・ロビンと

「仲間たちを探してくれる?」と

ごく当たり前に告げるプーは




まるで 潜在意識の???な景色やら声やらに

そりゃねーだろフツー!とかツッコむ顕在意識みたいで


いや、D11S1 当たり前に選ぶ物事に

ツッコミまくる 面倒なLP3みたいで




・・・今度、目の前に「はぁ?」と言いたくなる事がやってきたら

プーさんキタ!と言えばいいのかと

つい笑っちゃう(´∀`*)




★★★★




突如現れたプーを

サセックスの 100エーカーの森に帰す短い旅は

大人になったクリストファー・ロビンが 一番大切な娘と妻の元へ帰る旅でもある




ただ「責任」という重しに 引き摺られる彼は

会議の時間が!と慌てて一人帰る

まだまだ遠回り。




代わりに、プーと仲間たちに出会った娘のマデリンが

父の元へと走る…




★★★★☆



エンドロールの

浜辺で唄う「Busy Doing Nothing」と

ビーチチェアに寝そべる サングラス姿のプーが

最高すぎてツボです(´∀`*)




“トングリ”ひとつで いつまででも 遊んでいられた子どもの頃を 思い出した大人は

いとも簡単に「ひっくり返して」しまいますね。色々と。

そうして「目の前の“我が”人生」に戻ってくるのね。



何を?は映画観てね(´∀`*)





それも、数の仕合わせ。



★★★☆☆



《かずの葉の庭》主宰

|★|高橋 早苗Facebook