靴は脇役 ー 「イン・ハー・シューズ In her shoes」 | ​ 観るチカラを、生きる糧に。 ー SCREEN(私設)研究所

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観る映画が、あなたの、わたしの、人生のヒントになる。
ここは、SCREEN(私設)研究所。

潜在数秘術×映画で
「観る」ことと心の関係を
映画を通して読み解いていきます。

私の視界に 姉妹が入ると いつも浮かぶ映画が

「イン・ハー・シューズ In her shoes



(以下、200611月のリライト記事になります)

★★★★




仕事も続かず ルックスの良さだけで 生きてる妹

そんな彼女に 辟易しながらも 世話を焼く姉は

弁護士の仕事一色の毎日


だけど

妹が 姉の恋人を寝取った時

姉は 許せるはずなどなかった




姉は 恋人を避けるように 仕事を離れ

妹は 音信不通になる




行くあてない 妹が

偶然見つけた 自分宛てのバースデーカード

差出人は祖父母 住所は老人ホーム


・・・20年ぶりの再会に 祖母と孫はギクシャクしたまま

金をせしめるために来たのだろうと 周りが心配する通りになって

祖母は取引を提案

妹は ホームで働き始める




その頃、姉は

元同僚に 少しずつ心を開いていた


やがて婚約

知らせたいけど 妹の所在がわからない

何より婚約者が 奔放な妹を嫌うのを恐れていた



そこへ 祖母からの手紙が届き

3人は顔を揃えることに




祖母と姉妹の バラバラだった記憶がひとつになる

母親の死が 事故じゃなかったこと

その後 姉妹の前から 祖父母が消えた理由・・・




☆☆☆☆★




・・・最初のうちは 妹の奔放さにピンと来ず

何で姉貴は こいつを甘やかしてんだ?位にしか 見えなかった・・・のですが




祖母の手助けを得て

自分の居場所を 見いだしていく妹


残業ばかりの毎日から離れて

自分らしさと最愛の人に出会う姉

おばあちゃん達は 皆ステキ♪




タイトルほど「靴」がからんでない? と感じるのは

この姉妹が どんどん可愛らしく

美しく 本来の姿をみせていくから


靴は すっかり脇役引き立て役

(本来そうなのですけどね)

姉が「自分を慰める為に」コレクションしていた靴にゃ出番はないのよ^_^





兄弟姉妹の下の子は 生まれてからこっち

何かと助けられてきたことを

無意識下でも 意識下でも 知ってる


だから 自身の問題がクリアされた時

自由にのびのびと そのままでいながら

全力で姉(家族)をサポートできちゃうのよね

末っ子ならでは?


読書障害を持つ妹が

「言葉の声を聴いて」のアドバイスを受けて

A+をもらうシーン


そして 結婚する姉に 詩を贈るシーンは

うるうる来ます!


e.e.カミングスの詩

じっくりと噛み締めたくなる一遍です


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 あなたの心と共に

 私の心を重ねて

 決して離すことなく

 私が行く所 あなたも共に

 私がすることは あなたのすること

 いとしい人


 運命など恐れない

 あなたが私の運命だから

 世界など欲しくない

 あなたが私の美しい世界だから



 誰も知らない深遠な秘密

 起源の中の起源

 未来の中の未来



 大空に育ちゆく人生という木

 魂の飛翔 理性の畏れより早く枝を延ばす

 空に星がきらめく神秘のように



 あなたの心と共に

 私の心を重ねて


 (e.e.カミングス)




それも、数の仕合わせ。


★★★☆☆

《かずの葉の庭》主宰

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