1987年公開のフランス・西ドイツ合作映画
「ベルリン・天使の詩」
当時は眠くなる映画と よく言われていたなぁw
(2005年のリライト記事です)
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★★★★☆
―子供は 子供だった頃 いつも不思議だった―
―なぜ僕は僕で 君でない?
なぜ僕は ここにいて
そこにいない?―
「3分間写真を撮ると 他人の顔が出てくる街」ベルリン
人が生まれるずっと前から
世界を “外から”眺めてきた天使
「天使」のイメージを
一変させてくれた映画だ。だって
ロングコートのおっちゃん二人
なんだもの(笑)
どのシーンが好きとか言えないくらい
どこも好きだが
初めにハマったのは図書館!
あそこ行きたいよー!マジっす!本当っす!
ああ 天使なら 壁すら気にもせず何処へでも行けるのにね。
それとも、ここにいても 私の戯れ言
聞いてくれてる?(笑)
もうひとつ大好きなシーン。
サーカスのブランコ乗りマリオンに
恋をした天使は
「死んで」人間になる
アスファルトにキスをして
空から落ちてきた 天使の鎧(?)で目を覚ます
“流れに降りた”彼は
両の手を擦り合わせ 寒さと暖かさを知る
傷口から流れる血は 何色?
“生まれて(?)初めて”のコーヒーは どんな味?
・・・当時、ロードショーでは観れてなくて初見はDVDで。
このシーンが観たくて観たくて
何度も繰り返して
窓の外がすっかり明るくなっても
まだ繰り返してたよ(笑)
面白いのは 映画の撮影の為にベルリンへやってくる
“コロンボ”ピーター・フォーク
彼がまるで
天使を導いているかのように
みえるから不思議。ねぇ兄弟。
―天使は人に恋すると死ぬ―
「世界の外はもういい 歴史の中に入りたい」
と人間になった彼は
彼女を探す
同じ頃 マリオンは
サーカスの仲間と別れて
ひとりつぶやく
「いまここで感じる
いつでも感じられるはずの幸せ」
いつでも “いま”を 受け入れてきた人の言葉は素敵だ。
そうそう、彼女が足を運んだ
ライヴのシーン
びゃぁ~んと加減が好きです(笑)
いかにもベルリン、つーか
アメリカ大陸には絶対ない味
・・・ひょっとして、ピーター・フォークは 天使だけじゃなく
観てるこっちまで導いてるのかもね。
☆☆☆☆★
脚本は作られず
詩人ペーター・ハントケの書いた詩の断片を集め
つなぎ合わせて 撮影されたそうですが
タイトルのとおり
詩を読む映画 なのね。
ねぇ、兄弟( ͡° ͜ʖ ͡°)
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…後に「シティ・オブ・エンジェル」というリメイク版も公開されたが、舞台が変わるだけで全然違う。
まるで別の映画です。
その辺がやっぱロードムービー、なんだろうな。
そしてこの映画は
「時の翼に乗って」という続編につづく。
(※写真はネットからお借りしました)
《かずの葉の庭》主宰
|★|高橋 早苗Facebook
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