昨夜の満月は綺麗でしたね。
こちらは黄金に輝く絵画のお話。
「黄金のアデーレ 名画の帰還 Woman in Gold」
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クリムトといえば
「接吻」が有名なのでしょうけど
今回の主役は「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像Ⅰ」
ナチに奪われ
いつの間にか国の持ちものになり
国民から愛されているけれど
描かれている美しい女が 愛した家族は
今ははるか 大西洋の向こうにいる
その、家族
アデーレの姪マリアが
叔母の肖像画を取り戻すまでのお話です
☆☆☆☆★
アメリカ ロサンゼルス
姉が亡くなり 遺品の中にある手紙を見つけたマリアは 弁護士を探す
家族ぐるみの付き合いであるシェーンベルク家
息子のランディは大手事務所に入ったばかり
マリアはランディへ
「裁判に持ち込めるか 見てもらうだけでいいの」と手紙の束を預ける
同じオーストリア出身の祖父を持つこと以外 特に共通点もなく
絵画にも先祖にも興味ない若者は
ネット検索し 絵画の値段に驚いて 仕事を引き受ける
叔母の遺言状を探す旅
若者には 初めてのオーストリアも
老婦には 辛い思い出と向き合う旅になる
★★★★☆
マリアの過去と 彼女の持ち続けたい正義が
描かれるけれど 主役だけれど
それ以上に!
…ルーツを知り 変わっていく
若手弁護士ランディの姿に 見入ってしまう。
風に吹かれて飛びそうなほど まだ弱く若い芽に
一本の芯が通り ぐんぐん伸びる様を観ているようだわ( ͡° ͜ʖ ͡°)
彼は 己のルーツを知る
それは 痛みを知ることでもある
ウィーンのユダヤ地区・ホロコースト記念碑の前で
「曾祖父は真夜中に拉致された」と呟く彼は
どうにもできない過去に 触れ
何もできない無力さを 嫌というほど感じる
ただの“聞いた話”から 実感する話に
…自身にとってのリアルに なるのね^_^
だから帰国後 妻に告白する
「金のためにやった」
…絵画の評価額を知り、金になると思って引き受けたと。
そしてもう彼は 以前の彼ではない
「今度の旅で 自分の中の何かが変わってしまった」と告白するとおり
依頼主マリアの制止も聞かず 裁判に持ち込んでいく
米国から オーストリア政府を訴え
最高裁支持を取り付け ウィーンでの調停に持ち込む
席上へ一人乗り込み 自ら話したいと 壇上に上がる
言いたいことはひとつ
過ちを 過ちと認めて欲しい
過去の過ちから マリアの祖国は分断されている
それは マリアが生き延びるために アメリカへ亡命したことを
「両親を残して逃げた」と悔やむのと同じ
ランディが マリアと出会い
裁判を押し進めていく中で
マリアの祖国オーストリアと、自身の祖父のルーツと 繋がっていくのと同じ
…分断は また繋がるためだけにある
生きることが 誰かと繋がっていくことと同じようにね(´∀`*)
※画像は公式サイト
よりお借りしました
綺麗!^_^
それも、数の仕合わせ。
★★★☆☆
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