綯い交ぜのリアル ー 「15時17分、パリ行き」 | ​ 観るチカラを、生きる糧に。 ー SCREEN(私設)研究所

​ 観るチカラを、生きる糧に。 ー SCREEN(私設)研究所

観る映画が、あなたの、わたしの、人生のヒントになる。
ここは、SCREEN(私設)研究所。

潜在数秘術×映画で
「観る」ことと心の関係を
映画を通して読み解いていきます。





ホント、クリント爺ちゃん(親しみを込めてこう呼ぶ)は

見えないものを見せるのが上手いなぁ。



公開中の映画

「15時17分、パリ行き 15:17 Paris」




あらすじ

2015年に起きたパリ行きの特急列車内で554人の乗客全員をターゲットにした無差別テロ襲撃事件。極限の恐怖と緊張感の中、武装した犯人に立ち向かったのは、ヨーロッパを旅行中だった3人の心優しき若者たちだった。なぜ、ごく普通の男たちは死の危険に直面しながら、命を捨てる覚悟で立ち向かえたのか!? 

(公式サイトより)




終映後には

「寝ちゃった」発言も 聞こえてきましたが(^_^;)

確かに! そうなんですよ




この映画に

カッコイイ英雄物語とか

華麗なアクションや

テロが いかに卑怯で陰惨か、なんて

告発めいた主張 なんか求めちゃぁ

眠くもなりますわ




かつて ハリー・キャラハン を演じた彼には もう

ステレオタイプ英雄 なんていない と分かってるし

如何にして テロリストを抑え込むか なんてことは

いくらでも 知ってる人間がいる




この話、他の方が作ったら

主役の三人を盛大に盛りたてた

泣かせる映画を作っちゃうんでしょうね。。。

クリント爺ちゃん、そんなことするわけない^_^




彼が 描いているのは

綯い交ぜのリアル なのよ


三人の男がいる

私たちと同じように

それぞれに抱えてるものがある

(だから子ども時代が描かれてる)


どちらかといえば

落ちこぼれ と呼ばれる方で

夢破れた子




一人が こう お祈りしています

「私を 平和の道具に してください」

↑↑↑

・・・まことのりと まんまよね^_^




子どものころから

そして大人になってからも

そう まことのり続けた

そのまんまになったね。というお話



引き寄せちっくに言えば

「平和の道具になる」そのチャンスを

引き寄せた と言える




スクリーンに映る

三人が アメリカへ帰ってからの パレード風景の方が

非日常で

↑やたら嘘っぽい というか

絵に描いたように 浮いてるw




1517分の、あの列車に 乗り合わせた 

緊迫の時間 の方が

日常に見えちゃう!

クリント爺ちゃんマジックですわ(´∀`*)





そこへ至る ヨーロッパ旅行も

希望の隊に入れなかった 挫折も

幼い頃の 満たされない想いも


ま、事の後の 英雄扱いも 含めてね

ぜんぶ全部、綯い交ぜのリアル。




テロリストと 怪我人を 引き渡した後の

スペンサーの 放心顔が 印象的です


そこには 願いを叶えた喜びもなければ

達成感もない

↑後から じわじわくるものは

あったと思われますが^_^



どちらかといえば 満たされなかった頃の

不満と共に 世界を見つめてた

子ども顔によく似てる




好きなことしたい

〇〇叶えたい

それは素敵なこと




だけど それが実際に

現実のスクリーンに やってくる時

合わせて 味わうものが あるってことね



それを人は

運命と 呼ぶのだ。



{88D50CD9-730D-4F5D-A1DC-574C6F36C4CC}

この日本版ポスターすら

空々しく見ちゃうのが クリント爺ちゃんらしいなぁ(´∀`*)






|☆|高橋 早苗Facebook