昨日の怒りのハナシ
怒りには
おとしまえが必要と書きました
で「グラン・トリノ」ですよ
映画については
↓この過去記事から一部抜粋
★★★☆☆ ここから
戦争のトラウマを抱え、生き残った男ウォルト
兄弟はいない
息子たちとはそりが合わず、折り合えない
最愛の妻に先立たれた今となっては
そばにいるのは
飼い犬のデイジーと
愛車の'72年型グラン・トリノだけ
長年勤め上げた仕事に誇りを持ち
妻との日々に、幸せも感じていた彼
ただ、戦争での心の傷を持て余し
それが彼の人生に暗い影を落としていた
ウォルトは成り行きから
隣宅の娘スーを助け
食事に招かれる
言葉も通じない東洋人たちばかりの中で
祈祷師から
見事に心の中を言い当てられて
彼はつぶやく
「どうにもならない身内より
彼らの方が身近に感じる」
その驚きは
スーとの
その弟タオとの距離を近づける
そして知る
この姉弟に安らぎがない理由・・・
二人につきまとうチンピラたち
タオへの仕打ちに激昂し
奴らを脅したことで
隣宅は銃撃され
スーは襲われた
復讐に燃えるタオを地下室に閉じ込め
ウォルトはチンピラたちの棲家へ向かう
長年抱えた心の傷
自分だけが生き残ったと感じている罪悪感
奴らの前に「丸腰で」立つことを贖罪とし
スーとタオに未来を遺す
可哀想
という目線はほぼほぼ
「他人事」なわけ
可哀想だから何とかしなきゃ、なんてのは「~~すべき」へ繋がっていく
残念ながら、それじゃ目先のことしか解決できない
激昂しチンピラどもを恫喝した
“一時の怒り”が
エンドレスになると気づいたからこそ
ウォルトは「彼なりに」カタをつけるのよね。
その時、彼の中ではしっかりと「自分事」になっていた
この作品の
暗さと重さに目を向ける人は多いと思う
ただ、ラストシーンの
優しさが素敵です。
凪いだ海と、明るい青空の下を
助手席にデイジーを乗せて
大人になったタオが走らせるグラン・トリノ
唄が流れる
頑固ジジイ=偏屈ジジイ、ではない
隣人に心開くことができたからこそ
彼は未來を切り開いたのよ。
タオと、スーの未来をね(´∀`)
★★★☆☆ ここまで
私の中では
もう、この記事がすべてです!て感じですが
怒りのエネルギーの
行き場のなさ
そしてこうも見事に
カタぁつけてみせてくれましたね、といふ(p_-)
ただ発散する、とかじゃないのよね
怒りの下のさみしさなんか
味わい尽くしちゃってるわけですよ
だからできたこと
彼の
怒りをジブン事にしていく姿に
人は感動したり
涙したりするのよね
大人のオトシマエは
怒りのエネルギーをジブン事に使えるのですよ☆
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