久しぶりに
「バクダッド・カフェ」Bagdad Cafe
を観ています
「Calling you」が脳内リピート中^_^
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バグダッド・カフェ 完全版 [DVD]
4,104円
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ベガスへ向かう途中の夫婦
砂漠のハイウェイで喧嘩別れ
ジャスミンはスーツケースひとつ引きずり
ハイウェイを歩き出します
どこへ向かっているのかすらわからない
ただ”今までよりはマシなところへ”
たどり着いたモーテルは
バクダッド・カフェ
一方
カフェの女主人ブレンダは
ジャスミンのように飛び出すことすらままならず
旦那に、家族に
とにかくイライラしまくり
怒り爆発させまくり
突然やってきたジャスミンにも
不信感ダダ漏れ^_^
…この二人
それぞれに怒りから出発してるんですよね
そしてこの映画
「なぜ」がない
台詞で説明しない
登場人物についても説明なし
だからこっちも「なぜ」目線で見ると
訳がわからない話なんです
ブレンダがキレ続けるように^_^
なぜ彼女がここに来たのか
なぜ彼らがここにいるのか
なぜ女主人は怒っているのか
なぜ旦那は出て行くのか
なぜ息子はピアノを弾き続けてるのか
なぜ”バグダッド”なのか
それって全部
観てるこっちが
こうだろうと
勝手に思うだけなんですね
そういう思い込みみたいなものをとっぱらって
ただ眺めてみると
とっても面白いのです^_^
だから台詞の少ない映画って好き♪
ジャスミンは汗を
ブレンダは涙を
それぞれ拭いながら見つめ合うシーンが印象的^_^
おまけに(?)
ジャスミンが大粒の汗たらして引きずってきた
スーツケースは旦那のものだった
自分の着替えひとつない!そんな状況
ただ彼女は
自分のスーツケースを取り戻しもせず
その、引きずってきたケースを捨てようともしない
未知の世界へ
その身ひとつで
ひとり踏み出した彼女にとって
その役に立たなそうなスーツケースは
忘れてきた(無くしてきた)男性性の象徴みたいに
私には観えました
一番ムダ(と思えること)をやってみろ、みたいな
それを活かしてこそ
自身の女性性も輝くというね^_^
統合されるといえばいいかな
一番してこなかったことをして
もともと持っているものとひとつになる
彼女にとっては
ガラクタだらけのオフィスを掃除するのも
ピアノを聴くのも
赤ちゃんをあやすのも
マジックも
理屈なんかない
ただ目の前にあって
やらずにはおれなかったこと
目の前を受け入れ続けて
でも見てるだけじゃなくて
関わり続けて
だからマジックセットも捨てずに使った
それがあの
バグダッド・カフェの賑わいにつながっていくんだな
この映画の原題は
「Out of Rosenheim」
ローゼンハイムから遠く離れて
…ってところでしょうか^_^
おそらくは故郷から
そして旦那から
遠く離れて
慣れ親しんだ場所から離れて
今までならやらなかったことをする
(マジックは一つの挑戦だね^_^)
それは受け入れる人がいれば
受け入れない人もいるけど
(インディアン警官とか)
キャンプを張ったヒッチハイカーが
繰り返し飛ばすブーメランみたいに
帰ってくる
ジャスミンも
帰ってきましたね^_^
…何を話してるんだろう…
それすら語られないところがいいんだけど
ラストシーンにして初めて
よくある映画っぽい説明っぽい台詞のやりとりがあります
ジャスミンはコックスの問いかけに答える
まるで子どものような表情で
だけどはっきりと
自分の言葉で話すジャスミン
冒頭の
汗だくでスーツケース引きずる姿とは別人
一番
可愛らしいな♪
と見惚れちゃう彼女の姿ですわ(´∀`*)
また忘れた頃に
何度となく観るだろう
私にとって殿堂入りの一本です♪
|☆|高橋 早苗Facebook
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