毎日、違う毎日ー「パターソン」 | ​ 観るチカラを、生きる糧に。 ー SCREEN(私設)研究所

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観る映画が、あなたの、わたしの、人生のヒントになる。
ここは、SCREEN(私設)研究所。

潜在数秘術×映画で
「観る」ことと心の関係を
映画を通して読み解いていきます。

もう一度、観たくなる

もう一度・・・

それは、間違いなく良い映画。




映画「パターソン」

(2017.9.4)

 

劇場のトイレにこんなの見つけて

思わず写真撮る^_^






あの街を訪れたら

あの道を

あの青いシャツ姿が

歩いているのが見えそうな

そんな

パターソンという街に住む

パターソンという男の話




同じ時間に起き
同じ朝食を摂り
同じ道を歩き
同じ場所へ出向き
同じバスの運転席に座り
同じルートを走り
同じ道を帰路につく
同じバーで一杯飲む



次の日も、また・・・



・・・いや。



妻へのキスは毎朝違う
彼女は毎朝違う夢の話をし

同僚は違う愚痴を並べ
乗客は違う世間話をする
帰り道では違う人に会い
バーじゃ違う人と違う面倒に出くわす


犬は違う道を歩きたがる





毎日が

同じようで毎日違う


お気に入りのマッチが

ある日から変わるようにね^_^






彼の日々の

毎日同じようなところと

毎日違うところが


彼の中で

詩を生んでいくのでしょうね。






事件なら

毎日起きている



突然

見知らぬ人と

言葉を交わすように



思わぬ贈り物を

受け取るように






映画は

彼の“ノート”が失われる

という事件が起きるのだけど


それすら

同じような毎日の中の

“違う”出来事の

ほんの一つ、みたいな静けさで起こる




予定していたのか?

と言いたくなるような^^




その後

彼がどうしたのかは

是非その目で確かめてみてください



 



もう一度、観たくなる

もう一度・・・

それは、間違いなく良い映画。




この映画を

気にいる人はきっと

全員詩人ですね(´∀`*)

 

 

映画の後のランチ

美味かった♪

 



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2019.6.13 追記




スクリーンの前に座ると、私たちはとかく

…事件事故ハプニング揉め事急展開アンハッピー惨事告白等々の

“待ち”になるけど




そんなの全部










ねーよ!(笑)









というのがこの映画。






その代わりに、とーーーーーっっっても大切なものが、あります。




言葉にもならない

(にしなくてもいい)

大切なものが。






言葉が出ないと

悩む系の人は観るとよろし

答えがないと

探す系の人も観るとよろしよ^_^








監督、ジム・ジャームッシュの数字は

5-8-4

言葉数は少ないが

言いたいことはきっちり言う


その表現に

目に見えた饒舌さはいらないのね。





それも、数の仕合わせ。




★★★☆☆




《かずの葉の庭》主宰

Φ|高橋 早苗プロフィール

https://profile.ameba.jp/ameba/parallel13




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