「シーモアさんと大人のための人生入門」に、教える人の健全なる孤独を観る。 | ​ 観るチカラを、生きる糧に。 ー SCREEN(私設)研究所

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潜在数秘術×映画で
「観る」ことと心の関係を
映画を通して読み解いていきます。

予告編を観て、気になっていました。
菩薩と見間違うような、その笑顔
それ以上も以下もない、その瞬間だけに響く言葉
その声、そして
ピアノの音。



以前ハマった、アッコちゃんのピアノと違う。
もちろん、教授とも違う。
まるっきり、初めて
そう、初めて聴いた音だった。



なんだこの音は!と
えらく引っかかったんですよね^_^
それが、シーモアさんに対する私の第一印象。

「シーモアさんと、大人のための人生入門」seymour: an introduction
公式サイト



仙台で一度観て。
もう一度観たいな、と思っていました。
…また観たい、もう一度観たい
そう思える映画に出会えるのは幸せなこと。




監督はイーサン・ホーク
出演作「6才のボクが、大人になるまで。」で観た、風来坊ちっくなパパ役を覚えている
悩める彼が一目でシーモアさんに心ゆるしたのも、シーモアさんの笑顔と物腰を見ていると、至極当然に思えます。



ピアニストとしての順調なキャリアを50代で終わりにして
それからは教えることに費やしてきた人
60年近く、ずっと同じアパートメントに住み

「私は孤独を糧にしている」

と言い切る、89歳のピアノ教師。




わたしはこれだ、と選んで
他を切り捨ててきた人の言葉は、強い。
しなやかさを含んだ強さと言えばいいかな。



普段、有名とか著名と、言われる方の数字を観ることはあまりしないのだけど
なんだこの初めて聴く音は!と気になって、思わず観たよ^_^



11-6-33のトライアングルは
ハタから見れば順調と捉えられるのだろう、いわゆる「キャリア」というものに
愛を見いだせなかったのかな。
彼の目には、己の演奏家として進む道が、ひどくバランスを欠いたものに観えたのかな。
そう感じた。



彼が、ピアノを教えながら語る言葉

音楽の教師が生徒にできる最善のことは、生徒を鼓舞し 感情的な反応を引き出させること。


彼自身が『…音楽のためばかりではない』と話す通りに
感情的な反応を引き出させること、
言い換えれば



感情的な反応を隠さず、偽らず
そのままに出していくこと



…って、次のステップへ行くためには
とても大事なことなのだ。ということ



彼は音楽家だから『音楽の教師が』と言ったけど
誰に何を教わるのでも同じ。



そして、教える人は必ず持っている
ひとりきりの時間。健全な孤独。
…だからこの映画に反応したのね。私は(´∀`)



教わる人も、教える人も
シーモアさんの笑顔が、言葉が、ピアノの音が
少しでも気になったなら
この映画は最高のプレゼントになるはずですよ(´∀`)



「シーモアさんと大人のための人生入門」
公式サイト



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