「完璧を恐れるな」ダリ展ー国立新美術館 | ​ 観るチカラを、生きる糧に。 ー SCREEN(私設)研究所

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観る映画が、あなたの、わたしの、人生のヒントになる。
ここは、SCREEN(私設)研究所。

潜在数秘術×映画で
「観る」ことと心の関係を
映画を通して読み解いていきます。

サルバドール・ダリといえば
ずいぶん前に新宿で「えび電話」を
上野で「柔らかい時計」を
裏磐梯で「宇宙像」を
そして今はもうないが
仙台私立現代美術館で「アンダルシアの犬」を、と



いつもいつも予想外で
こっちの思考の外も外、はるか宇宙の彼方から飛んでくるボールのように
いつも私の中の何かを刺激してくれる。



今回もご多分に漏れず。
いつもなら混雑を避けて通るけど、パリに住む親友を尋ねて

「ルーブルよりも先に君に会いにきた」

と言った彼にここは倣うよ^^
もう、ヒトがゴミのようだ…ではなくて
ヒトが卵のようだ!^^




向かう途中に見つけた月♪
居心地良さげなカフェもみっけ^^



10代、初期作品達のなんと瑞々しく初々しいことか!
まだ、シュールさもキュビスムも顔を出さない、シンプルでストレートで
ただただ、想いに満ちている作品たち。
カダケスの景色なんて、彼が立って眺めた場所が眼に浮かびそうだよ^^

彼の愛した場所。ガラと出会った場所ね。




…久しぶりに観た「アンダルシアの犬」
「昔々、あるところに...」って
まるで神話でも装っているところがなんとも憎らしい^^


ルイス・ブニュエルとダリの共同作品。
ブニュエルの誕生日って2/22なのよね〜勝手に親近感が湧くよ♪



竹中直人氏の音声ガイドに時々吹き出しつつ(笑)
ゴロゴロうごめく“卵”越しに観て廻る^^



個々の作品を単品で観ると
奇抜さだけが先に立つけど
こうまとめて魅せてくれると
展覧会の構成自体がダリの観ている夢みたいにも見えて。



「不思議の国のアリス」の口絵は見とれるわ〜
「トリスタンとイゾルテ」モチーフのジュエリー、綺麗!^^



2003年に完成した「デスティーノ」は初めて観た
いかにもディズニー、と思いきや
ダリ作品お決まりの“砂色の平原”はもちろん健在で
観れば観るほど、どんどん怪しく見えてくる!



モダニズムからシュルレアリスムへ
ミューズを得たことと、アメリカへの亡命で
どんどん拡張していった彼の世界
…科学へと行き着いたのが、とても自然なことに感じられるわ



ラストは撮影OKなお部屋

…の一部^^





彼の言葉
『毎朝起きるたびに、私は最高の喜びを感じる。
 サルバドール・ダリであるという喜びを』

『完璧を恐れない』彼だからこそ、走り抜けられた85年だったのでしょうね^^

絶対にそこへは辿りつけないこと、知っていた彼だから
好きに、自由に、毎日
ダリであるという喜びで生きて。





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