彼女なりのThat's all.ー「プラダを着た悪魔」 | ​ 観るチカラを、生きる糧に。 ー SCREEN(私設)研究所

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観る映画が、あなたの、わたしの、人生のヒントになる。
ここは、SCREEN(私設)研究所。

潜在数秘術×映画で
「観る」ことと心の関係を
映画を通して読み解いていきます。

昨日の記事に関連して、もう少し。




この映画「プラダを着た悪魔」は
恋に仕事にがんばるあなたの物語
というキャッチコピーがついています



日々の仕事に追われているなら
この映画を観てテンション上げて また頑張ろう
そんな風に思う人も多いはず

そう 頑張ってんのよね。



我慢して
(こんなことやりたくないけど次のステップの為)
努力して
(あの鬼上司の要求に応えられなければ私の首はないわ!)
成長して
(上司や先輩たちのメガネにかなう私になって)


↑↑↑
罪悪感ワールドそのまんまよね(^^;



・・・で 私生活は崩壊
友人が離れ 恋人は去り
相変わらずジャーナリスト「志望」のまま

・・・で 私 何したいんだったっけ?
となるわけ



頑張ってるのはミランダも同じ
彼女が「また離婚だわ」と呟き
子供たちの身を案じるその姿に
アンディは自分と同じ弱さを見てとるが

自分の立場を使い RUNWAY編集長のポストを死守して
「誰もが私たちに憧れているのよ」
と言い切るミランダ
その自信の前に アンディは立ち止まる



頑張る、頑張らないのどちらが じゃない
仕事か恋人か じゃない

確かにアンディは望む仕事のために
望まない仕事を頑張った
けど、恋人も友人も望んでた
だから立ち止まった



頑張ったけど
頑張ったけど
何か違くない?



だから 彼女は携帯を放り出し
ミランダの元を去るの

だから 別れた彼に会いに行く
元彼に乞う赦しは 彼女自身に乞うたもの
棄てて(見ないふりして)ごめんね。。。



そして、新聞社での面接は
面接官へ売り込みもせず
「多くを学びました
 それでも結局は上手くいかなくて・・・」
と正直に告げる



面接官が言う ミランダの言葉
「今までのアシスタントの中で最も期待を裏切ってくれた
 君を雇わないなら私は大バカ者だ」と



それは「あなたは私に似ている」と言ったミランダの
アンディへの賛辞
…ここまで使えるヤツは探してもそういないわよ。
って意味のミランダ語w



この映画を観る 多くの人にとって
プラダを着た悪魔=ミランダ
でしょうけど


私には
アンディこそ悪魔に見えましたわ


雇い主から見たら
自分と同じ立場に立って 物事をみて動ける
最高の部下になっておきながら

ある日「あ、違うわ。」と
あっさり去って行くのだから
そして元上司の賛辞も堂々と受け取る


その証拠に アンディは
車に乗り込むミランダを見つけた時
軽く会釈をし 片手を上げる


そこに 罪悪感などかけらもない
ただ(私、これでやっていくわ)という
決意だけ



初めて会った時より ほっそりとして
誰かに着せられる服ではなく
自身で選んだ 好きな服を着てね。



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