罪悪感の壁を破るー「トゥルーマン・ショー The Truman Show」 | ​ 観るチカラを、生きる糧に。 ー SCREEN(私設)研究所

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潜在数秘術×映画で
「観る」ことと心の関係を
映画を通して読み解いていきます。

私が映画を好きなのは
こんなシーンがあるから。



「トゥルーマン・ショー The Truman Show」



生まれ育ったシーヘヴン島から
一度も出たことがない男、トゥルーマン

綺麗な奥さんがいて
素敵な家を持ち
仕事は保険会社のセールス

何の不足もない毎日、だけど
ずっと彼は、島の外に出たいと願っていた

ただ、彼は幼い頃に
父親を海で亡くした
帰ろうと言うパパに、自分がもっと沖へとせがんだから
嵐が来てパパは溺れた・・・

パパを助けられなかった後悔と罪悪感が
彼を小さな島に縛りつけてる



本気で恋した彼女は、トゥルーマンに言った
みんながあなたを見ていて あなたの前で芝居をしてるの
空も海も全部 舞台装置
番組の一部なのよ
彼らの話を信じないで 全部噓よ!


実は、シーヘヴン島は大きなドームの中にあり、トゥルーマンの毎日は約5000台のカメラで撮影されて、24時間生放送されていた
放送10909日
すべての役者が、彼の1日に合わせて動き回る
まるで彼がすべてを創ったように。





心のことを学んでいくと一度は聞く
「目の前の現実はすべてあなたがつくっている」ということ

そんなこと言われても
なんだかピンと来ないうちは、ただ

じゃ、現実がうまくいってないのは
私が悪いんでしょ?と
得意のパターンで落ち込む。のが、自分責めさんのネガティヴ(^-^;



この映画を観ると
そんなうまくいってない現実も
自分が作ってるんじゃない?と
妙に信じられる気がする不思議^_^



好きなシーンは
自分の毎日に疑問を感じ始めたトゥルーマンが
ついにヨットで海へ漕ぎ出す

海はまさしく“罪悪感の海”
嵐にのまれ、溺れかけて

たどり着いたのは海の果て
空色した一面の壁。
どれだけ声を上げ叫んでも、叩いても
何度体当たりしても、ビクともしない壁

彼の日常を創り、守っていた壁です

やがて彼は
壁づたいに進む先に、階段を見つける
上った先には、“EXIT”の文字
扉に鍵はなく、開いたけれど向こうは真っ暗闇

穏やかな空から、声が聞こえる
トゥルーマンの毎日を撮り続け
見続けてきたプロデューサーの声


外の世界より
真実があるのは
私がつくった君の世界だ

私は君のすべてを知ってる



彼はこうも言います
君は恐いから外へ出て行けないんだ
いいんだ よく分かる 





痛烈なマスコミ批判の映画、という見方をちょっと脇に置いて
プロデューサーの声を、もうひとりのトゥルーマンと見ると

海に出れないトラウマも
海の向こうの、壊せない壁も
見つけた階段の先のドアも
空から響いてくる声も


彼自身の殻とか
限界とか
思い込みの世界とか
そんな風に見えてくる



黙りこくったトゥルーマンに
もうひとりの彼が言います
「何か言えってんだ
 全世界の生放送なんだ!」



彼を振り仰いだトゥルーマンは
いつもの様ににっこりと微笑んで
毎朝の挨拶を口にします

「会えなきゃ
今日はと今晩はとお休みを」


うやうやしく礼をして
ドアの向こうに消えるトゥルーマン



罪悪感の壁を
打ち破った瞬間です(´∀`)


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