ほんと、イーストウッドって「頑固ジジイ」役が似合う。
…せり出した下っ腹で、鼻の下をのばし甲斐甲斐しく孫の世話、とか
まず想像できない(^^;;
もっとも、今作が彼最後の出演作だから
“好々爺”イーストウッドなんて
観る機会もないのだけど。
GWらしく?
映画ネタが続いています^^
こんにちは
高橋早苗です
グラン・トリノ [DVD]/クリント・イーストウッド,ビー・バン,アーニー・ハー

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戦争のトラウマを抱え、生き残った男
…とっさに「ストレイトストーリー」のアルヴィンが頭に浮かぶ
彼も、苦しんでいたっけ。だからこそ、音信不通の兄に会いに行こうとしていた。
イーストウッド演じるウォルトには、兄弟はいない
息子たちとはそりが合わず、折り合えない
最愛の妻に先立たれた今となっては、そばにいるのは
飼い犬のデイジーと、愛車の'72年型グラン・トリノだけ
長年勤め上げた仕事に誇りを持ち
妻との日々に、幸せも感じていた彼
ただ、戦争での心の傷を持て余し
それが彼の人生に暗い影を落としていた
ウォルトは成り行きから、隣宅の娘スーを助け
食事に招かれる
言葉も通じない東洋人たちばかりの中で
祈祷師から、見事に心の中を言い当てられて
彼はつぶやく
「どうにもならない身内より
彼らの方が身近に感じる」
その驚きは
スーとの、その弟タオとの距離を近づける
そして知る
この姉弟に安らぎがない理由・・・二人につきまとうチンピラたち
タオへの仕打ちに激昂し奴らを脅したことで
隣宅は銃撃され、スーは襲われた
復讐に燃えるタオを地下室に閉じ込め
ウォルトはチンピラたちの棲家へ向かう
長年抱えた心の傷
自分だけが生き残った罪悪感
奴らの前に「丸腰で」立つことを贖罪とし
スーとタオに未来を遺す
★★★★☆
可哀想
という目線はほぼほぼ
「他人事」なわけ
可哀想だから何とかしなきゃ、なんてのは「~~すべき」へ繋がっていく
残念ながら、それじゃ目先のことしか解決できない
激昂し、チンピラどもを恫喝した
“一時の怒り”が
エンドレスになると気づいたからこそ
ウォルトは「彼なりに」カタをつけるのよね。
その時、彼の中ではしっかりと「自分事」になっていた
・・・究極の“隣人を愛せよ”映画ね(^_^)v
この作品の、暗さと重さに目を向ける人は多いと思う
ただ、ラストシーンの
優しさが素敵です。
凪いだ海と、明るい青空の下を
助手席にデイジーを乗せて
大人になったタオが走らせるグラン・トリノ
唄が流れる
頑固ジジイ=偏屈ジジイ、ではない
隣人に心開くことができたからこそ
彼は未來を切り開いたのよ。
タオと、スーの未来をね(´∀`)
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