三つ年上の兄がいます。
彼を想うとき、思い出すのは
溺れる私を、身動きひとつせず眺めていた姿。
そんな思い出握りしめていたから
まぁ生きにくいったらありゃしない。
いま、兄へ
言葉をかけるとしたら
「お互い、大変だったね」の一言に尽きる。
と感じます。
以下、ワークで書いた、兄への手紙。
まったくもって、あの家は
絵に書いたような機能不全家族だったね。
私よりも三つ年上のあなたは
幼い妹よりもずっと
その現実を辛く受け止めていたのかもね。
私はといえば
私よりも三つ年上のあなたは
幼い妹よりもずっと
その現実を辛く受け止めていたのかもね。
私はといえば
この辛さを、あなたにすら判ってもらえないことに、憤り
あなたを蔑み、憎んでいた。
あなたは、あの嵐みたいな家の中で
ずっとずっと以前から
ひとりで、戦っていたよね。
いま、私が私自身の人生を生きようとしているから
あなたの孤独が、よくわかる。
あなたを蔑み、憎んでいた。
あなたは、あの嵐みたいな家の中で
ずっとずっと以前から
ひとりで、戦っていたよね。
いま、私が私自身の人生を生きようとしているから
あなたの孤独が、よくわかる。
いつか、あなたが死んだら
私は、「よく生ききったなぁ」と
笑ってあなたを見送るよ。
ごめんね。
ありがとう。