出会う人はすべてソウルメイトー「モーターサイクル・ダイアリーズ」 | ​ 観るチカラを、生きる糧に。 ー SCREEN(私設)研究所

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観る映画が、あなたの、わたしの、人生のヒントになる。
ここは、SCREEN(私設)研究所。

潜在数秘術×映画で
「観る」ことと心の関係を
映画を通して読み解いていきます。

若き日のゲバラを描いた
2004年の映画
「モーターサイクル・ダイアリーズ」Diarios de motocicleta











医大生エルネスト(フーセル)と
先輩「放浪科学者」アルベルト・グラナード
二人の男が 1台のバイク・ポデローサ(怪力)号で
12,000キロを旅した記録。




|| 旅 ー 同じ道を走ること ||




若き日のゲバラは
怖れられ
讃えられ
疎まれ
慕われた
“革命家ゲバラ”以前の

ただひとりの医大生。





旅の初めこそ、離れた恋人に会いにいくという
甘々なスタートでしたが


南へ下るにつれ、旅は厳しさを増していきます



テントは強風に飛ばされ
金はなく アルベルトの口八丁で寝床にありつく
度々ぶっ壊れるバイクはついに手放し
徒歩とヒッチハイクで旅は進んでいく





北へ進路を変え チリへ入国すれば 景色は一変して雪
チュキカマタ銅山では 
地上げ屋に土地を追われ 働き口を得る為に旅をする夫婦に会い
ペルー・マチュピチュではやはり貧しい先住民たちを見る
サン・パブロではハンセン病コロニーで働き
アンデス川に隔てられた 患者たちを思う





南米大陸を縦断し 第三世界の厳しい現実を目の当たりにした彼には
世界は 旅する前とはまるで違ったものに
映っていきます





オープニングとエンドクレジットに

これは偉業の物語ではない
 同じ大志と夢を持った2つの人生が しばし併走した物語である


という一文が添えられます




「しばし伴走」…この言葉が、気になりました。



 ばん‐そう【伴走】
 [名](スル)
 マラソンや自転車のロードレースなどで、競技者のそばについて走ること。






エルネストとアルベルトは 互いに伴走者、だったのですね。
これは あなたの人生においてもいえると感じます。



二人それぞれ 出合い見つめた現実
その目に写ったもの


すべて、その後の 彼らの人生に
つながっている






もうひとつ、映画には特に出てきませんが
「ソウルメイト」という言葉があります。




 【ソウルメイト:soulmate,soul mate)】
 魂(soul) の仲間 (mate) という意味
 互いに深い精神的な繋がりを感じる大切な人物のこと
 古くは恋人・夫婦など男女の仲を詩的に表現した言葉。

 近年はしばしばスピリチュアリズムな分野で語られ、
 「前世での知り合い」
 「(超自然的な)運命で結ばれた仲間」
 「いくつもの転生の中で何度も身近な存在(家族・友人など)として出会っているグループ」
 という意味も持つ。




私は スピリチュアルについては詳しくありませんが


 人生で出会う人 すべてがソウルメイト



ということが この映画で腑に落ちました。
旅という、非日常を扱った作品だったからなのか
ゲバラという人の 世界を自分のことのように観る
その感覚なのか


繰り返しの日常においては
なかなか気づきにくいことなのでしょうね。



だから 成功したい人、幸せになりたい人…
皆が、いつもと違った世界へ飛び込むのだな。と改めて感じました。



映画も 観劇も 小説も 漫画も 音楽も アートも
非日常は どこにでもある。









エンドロールに流れる
ホルヘ・ドルクスレル(Jorge Drexler)の
「河を渡って木立の中へ(Al Otro Lado del Río)」



大好き♪





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