●アスペルガー症候群:乳幼児期からみられる、広汎性発達障害のひとつ。言語や認知の発達に異常は認められないが、社会性が欠如し対人的なコミュニケーションがうまくとれず、特定の興味や動作・習慣、儀式などへの執着が特徴的にあらわれる。ある種の天才性は、この障害に関連するという指摘もある。
(「シンプル・シモン」公式サイトより)

公式サイト
|||● “こちらシモン 敵がいる” ○|||
母さんが叫んでる
「8時間も閉じこもってるのよ!」
≠…宇宙じゃ、地球時間は関係ないよ。
父さんが「お金あげるから出ておいで」と言ってる
≠…宇宙じゃ、地球の通貨は通用しないよ。
今日もシモンはドラム缶ロケットに乗って“感情がない”宇宙を飛んでる
兄さんから交信
“地球からシモンへ 応答せよ”
いつもそう
母さんと父さんは
兄さん…サムに助けを求める
サムがやることといったら
宇宙大好きな弟と
“交信”すること
≠…“こちらシモン 敵がいる”
そこは着陸地点じゃないと
“地球”からの要請を却下するシモン
サムはロケットをバイクに積み
連れ帰った
着陸地点はサムの家
だけど彼女が
声をかけようと無邪気にハッチを開けると
シモンは着陸失敗!とばかりに
大暴れする
宇宙大好き
感情と変化が嫌いなシモン
彼の毎日は
いつも時間割りのタイミング通り
町でだれかにぶつかっても
アスペルガーを自ら名乗り
『触られるのは嫌いだ 遅刻する』
と、一方的に立ち去る男
|||○ 時間割を乱す 意外な?敵 ●|||
シモンは『ものごとを変えたくないだけ』と言い
変化を嫌う
みんなが嫌がる13の数字を
『自分以外の数では割り切れない素数』と好む
友だちいない
△嫌い
○が大好き
緑と赤が好き
茶色は嫌い
曜日毎に決まったメニュー通り
同じものを食べ
「きっかり」9時~5時は
いつも同じ仲間といつもの同じ仕事
家に帰っても
洗濯の日
バスケの日
映画の日…
シモンの毎日は
本当に毎日(!)
やることが決まっている
ある日
兄さんの彼女が出ていった
落ち込むサム
シモンの“時間割”も崩れていく
兄さんには彼女が必要
それはわかってる
『彼女が戻らないなら 僕に耐えられるバカ女を捜す』
…そうすれば
元通りの
時間割通りの毎日に戻れると思ったシモンは
方程式で答えを導き出そうとする
家からカメラを持ち出し
兄さんに合う彼女を割り出す13の質問を考え
答えが一致する完璧な友だちを
と手当り次第に聞いてまわる
そして
“兄さんの彼女候補”ファイルをつくった
ところが
サムは
『ぜんぶそっくりなんてゾッとする』
と見向きもしない
???
…シモンには
意味がわからない!
|||○ 僕に耐えられるバカ女=違う同士? ●|||
サムは
頭を抱えるシモンに
キッチンにある磁石を見せる
『違うから惹かれ合うんだ』
同じ同士は反発する
違う同士はくっつく
...シモンは磁石に夢中になり
サムと正反対の彼女を探し始める
その時
目に留まったのは
今日も出勤途中にぶつかったイェニファー
彼女は
シモンの挙動不審さを
全く気にする様子もなく
ぶつかっておいて
いきなり平手打ちを食わすシモンにも
驚きはするが拒絶はしない
それどころか
イェニファーはその天真爛漫さで
シモンの“時間割”を
次々にぶち壊していく
『時間から自由にならなきゃ』
と彼の時計を奪い
彼にお気に入りの音楽を聴かせ
『見るものすべてを音楽とひとつにするの』と
一点集中の彼の視点を
360°に拡げて見せる
予定通りのシモンの毎日
その軌道を外れたらバランスを失う!
と見ている世界から
いつの間にかはみ出していたシモン
それが
サムを怒らせることになる
|||● 腐る兄貴、弟を見捨てない。それって愛でしょ? ○|||
彼女が出て行ったのはシモンのせい
そりゃぁね
まぐわいちぅに
「トイレットペーパーがない」
って申告されてもね。笑。
ささやかれたってその気に戻れないでしょ!
愛想を尽かす彼女
いたって真っ当かとw
だけど
サムは落ち込むだけで
弟には何も言わない
なんて兄貴なんだ!
そして
彼女が出て行ったことよりも
“時間割”の軌道を外れた弟が
帰ってこないことの方にブチ切れる
いいヤツ過ぎて
涙が出るわよ
笑いながらね♪
そして
シモンはシモンで
兄貴にブチ切れられ
出て行かれても
兄さんに「完璧な彼女」を探すことをやめない
そして
兄さんに
イェニファーを会わせるという
“ミッション”を敢行
結果は…
シモンが見せたことのない
笑顔が見れます
アスペルガーについては
私は何も語れないけど
このキーワードだけで
「関係ないわ」と
観るリストから外すのは
相当惜しい映画です
普段
感情を持て余し気味の方には
この感情嫌い(笑)
いいクスリかもしれない
感情を排除した
表に出さない世界って
ドラム缶ロケットみたいに
静かなのですよ
周りがね
そのくせ
中心では
うるさく響き続けているのよ
見ないふりしてるだけw
予定通りの中で
物語は動くはずもなく
好きな○だらけで落ち着くよりも
嫌いな△と並べて
「これだけちがうね」
と見つめ合った方が
世界は360°拡がるわけです。
シモンと
イェニファーみたいにね
感情嫌いを通して見る世界を知って
感情の整理をする
なんともお得な(?)映画です
結局はね
出さなきゃ
整理もできないのよ。
あぁ
そう感じたのね
と認めてあげないとね
ビジネスしている方は
みなさん自分の感情を満たすこと
していますね
必須だからね
あなたは
自分の感情を持て余していませんか?
蓋をしていませんか?
ドラム缶ロケットもいいけど
ここ、地球だからね?