子どもの孤独ー「ドキュメンタリー映画 100万回生きたねこ」 | ​ 観るチカラを、生きる糧に。 ー SCREEN(私設)研究所

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潜在数秘術×映画で
「観る」ことと心の関係を
映画を通して読み解いていきます。

100万回生きたねこ



このタイトルは知っていた
話は知らなかった
こわい話だ、くらいは聞いたような気がするけど、進んで読むこともなく
年だけは大人になってしまった
・・・読んでから観る手もあったけど
読まずに観た




のっけから
 普通の人は、癌になると闘う映画撮ったりするの、バカバカしい
という声が聞こえてきて
うん、そうだねー
人間死ぬときは死ぬもんねー
なんて思いつつ観ていて




子どもの頃にこの絵本を読んでもらった人たちが出てきて
それぞれに思いがあって
あぁ、アタシ絵本読んでもらうことなんてなかったなぁ、と






ページをめくりながら
このお話と
出会ったひとと
ねこと
作者の佐野洋子さんを
カメラは追う。






 ねこは孤独な目をしてる、人間はあんな目してない
 そして孤独な目の方が綺麗ね


 子どもの頃って、すごく孤独じゃなかった?


 すべてのことが
 子ども時代に帰っていく






顔を出さない条件で撮影を許可した、って話は事前に知っていたし
冒頭でも語られるので、わかっているのだけど
・・・顔が見えないのが余計に?というかそれ、狙ったんですか?って位に
声だけの佐野さんの言葉が
ひとつひとつグサグサ来て



わたしの今の
観ているこの世界のすべてのことが
わたしの子ども時代に帰っていく。





老いるって
そういうことなのかな、とも思う。








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