つくるものの先まで見てるー「天のしずく 辰巳芳子 いのちのスープ」 | ​ 観るチカラを、生きる糧に。 ー SCREEN(私設)研究所

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ここは、SCREEN(私設)研究所。

潜在数秘術×映画で
「観る」ことと心の関係を
映画を通して読み解いていきます。






エプロン?にアイロンかけてる姿を見て
あ~ウチとおんなじアイロン使ってる~♪と変に親近感感じちゃったけど




いや、観るトコそこじゃないでしょ。







マクロビを知った頃、よく耳に目にした
「ていねいに暮らす」って言葉
何よその変な日本語、くらいに思って嫌っていた






そのくせ、とかく「食べること」が雑になってることは、身を持って感じていた
そして玄米ご飯から始まったなんちゃってマクロビは
冷蔵庫から多種多様な混合調味料と牛乳を追い出し
電子レンジを土鍋に変えて、粉ものが減り未精製に傾き
去年の今ごろ食養生を知るに至って
・・・なんか良い感じのつもりでいたけど、この胃腸には玄米が合わなかったのか
まんまと通院する羽目になり
なんちゃってはやっぱりなんちゃってなんだな・・・なんてプチ反省してたけど






不思議だった
鰹節の出汁をきつく感じるようになった
すっかり豆乳に慣れて、牛乳を飲めなくなった
ジャンクフードに胸焼けするようになったり、そんな自分の体の変化
味覚の変化?何が違うんだろうって
アレルギーみたいな体の反応なのか、ただ嗜好が変わっただけなのか





同じ頃、TVで
辰巳さんがつくる煮しめを見て、真似してみたけど
砂糖醤油漬け並みに濃い味しか受け付けない家族には見向きもされず((T_T))
だけど自分的にはやっぱりこっちだなと
いつか上手に出来たらと思っていた






卵焼きをつくるシーンで
10個の卵を、卵と卵をぶつけて割る手つきが何だかすごく優しげに見えて、見とれてた。
辰巳さんを見ていると
とにかくよく見てるんだな、と感じる。
人参に包丁を入れる様も
「野菜がまごつかないようなヘラ使い」も
・・・包丁を握りながら、鍋の中の野菜を見ながら
食材の向こう、生産者さんたちまで見ていて





そして、つくるものの行く先まで見てる。
病に倒れた父を支えたという「いのちのスープ」
口にした人は、それぞれの素材の扱いに感嘆し
自らの、いつかの思い出とつながっていく



ポタージュっていうとインスタントしか知らない時点でダメダメですが(笑)
見てると、作ってみたくなってくるね。
今のウチの装備じゃミキサーないから無理なんだけどさ。
ブレンダーぐらい買っちゃおうかな。





「食べものの用意はいのちへの祝福」
きっと、外食じゃほぼお目にかかれない味なんだろうな
できるだけ美味しくつくって食べさせよう、っていうのは
もとより対価を求めていないもんね。


=愛することだというなら



食べさせる家族のいない私は
せめて自分を労るために
さて、何からつくろうか。


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