戦う理由ー「チェ 28歳の革命」 | ​ 観るチカラを、生きる糧に。 ー SCREEN(私設)研究所

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観る映画が、あなたの、わたしの、人生のヒントになる。
ここは、SCREEN(私設)研究所。

潜在数秘術×映画で
「観る」ことと心の関係を
映画を通して読み解いていきます。





 1952年3月
 バティスタ
 軍事クーデター
 政権掌握






 1956年11月
 メキシコを発った老朽船に乗り込んだ同志は
 82人
 そのうち
 生きて勝利をみたのは
 12人



ひとつびっくりなのは
彼が喘息持ちだってこと
それでよく・・・
眠らずに山野を歩き戦えるなぁ

って
言ってるこっちは
かなり能天気だろうと
自分でも思うけど(笑)

実際の戦闘で最後に物をいうのは
1名の無名兵士によって増幅される“隊の底力”だ


戦いを志願し
集まってくる若者に
読み書きを学ぶよう諭し

一方で
“裏切りの報いは死だ”と
脱走兵には容赦ない




戦いでは
後方から指揮するわけではなく
先頭切って飛び出していく




バズーカ砲っていうの?
二発外した兵から取り返すし
自分で撃っちゃうし
ヒットするし

フィデルにも
「最前線で戦うのはやめろ」
とクギを刺されるくらいで(笑)





そしてもうひとつ、印象的なのが握手
初対面の相手に握手を求める様子が
何故かとても彼らしいと感じる



 我々は農民を尊敬している
 だから作物は盗むな
 農民やその家族にも危害を加えるな



医者でもある彼が
負傷兵20人を任され戦線を離れた時には
農民たちが列を作った
 「悪い所はないの
  ただお医者を見たことがなくて」という者にも
 「今日から私があなたの主治医だ」と応えてやる



・・・慕われるはずだよな
と思う
後に、この時の経験を
「“真の革命戦士”に成長した」と
本人が振り返っているように

歩を進めるにつれて
皆に慕われ
頼られ
革命になくてはならない存在になっていく


資本主義体制では
人々は見えないオリに囚われている
例えば人は苦労人の成功伝説を好むが
分かっていない
成功のチャンスは目に見えぬ力が決めているのだ




ちょっと長くてお尻痛くなったけど
もう一回観たいなんて思ったのは

 いまの時代と同じだなぁ

と感じたから



 革命を、と
 銃を手に進む彼の姿と

 いまの
 壊れゆく資本主義経済と



な~んか、妙に
ダブって見えるよ



「祖国か、死か」
1964年
国連に招かれた時の演説でも
この言葉で締めていたね

“隊の底力”と称した
「なぜ戦うのかをよく理解した兵士たち」
・・・彼自身にも明快な
「戦う理由」があり
まっすぐにその道を突き進んだ


戦いの話なのに
何故か気持ちよく観れてしまうのは
そのまっすぐさ
なのだろうか。



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