「みんなで育てて、食べようと思う」
皆深く考えることもなく同意した。
校庭の隅に小屋を建てた。先生が反対する間もなく、名前を決めた。
給食の残りを与え、土日は自宅から残飯を持ってくる。
小屋の掃除、糞の始末・・・皆持ち回りでPちゃんの世話をした。
一緒に花火を見、一緒にサッカーをし、Pちゃんはクラスの一員になっていく。
嵐の夜には自転車で駆けつけ小屋を守り、迷子になった時は警官達に取り押さえられるところを皆で連れ帰った。
家でPちゃんの為にご飯を残す子、それまで食べなかった魚をきれいに食べるようになった子。
それぞれに“いのち”を感じていた子どもたちは、卒業を目の前にしてPちゃんを食べるか食べないかの選択を迫られる。
食べることで、有り難さを知るもアリだと思った。
だけどその昔“潰した”ニワトリを食べる父を酷いと感じ、実際食べなかった私には言えない意見だなとも思った。
だからといって、寿命まで飼うのはないだろう、と思う。
ブタ=家畜≠ペット
の図式だけはこのアタマの中に鎮座している。
・・・何度も何度も話し合いを重ねて、それでも結論は出ない。
いのちの長さは誰が決めるの?
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