家屋はすべて
完全な耐火建築となった未来
ガイ・モンターグは
ファイアマンーその世界では禁じられていた、書物を焼く仕事ー
焚書係をしていた。
機械シェパードが見つけだし
警察が“隠匿者”を連れ去った後の無人の家に
肩に担いだタンクからホースで石油を撒き
火をつける・・
石油の臭いが
香水代わりになってしまうほど
なんの疑問も持たず勤めてきた彼は
ある夜、隣家の娘に出会う
「ずっと昔、火事をあつかうお役人の仕事は、
火をつけるのじゃなくて、
消すことだったんですってね」
ー彼女をきっかけに、彼の毎日がほころび始める・・・
“ほころび”はずっと前からあって
気づき始めたと言った方が近いかも
耳にはめる超小型ラジオの名前が
「海の貝」って
名前がいいよな~。
部屋中を
「テレビ壁」に囲まれるのは
どうだろ~?って思うけど
何かを禁じられた世界には
必ず、それに抵抗する人間がいる
追われる身となった彼が
機械シェパードからも逃れて
たどり着いた森には
焚書係として慣れ親しんできたのとは違う“火”があった
抵抗する人々。
活字をその手に取り戻した日には
暗唱して印刷できるよう
本を自らの記憶にしまい込む人達
「歩く書物」が集う森・・・
彼もまた、ずっと以前からそうだった。
トリュフォーの映画では
ちょっとロボットチックな(?)キャラが楽しめます。
本を読む楽しみを持つ者としては
書物を禁じられて
ラジオとテレビだけ与えられてる世界は
なんだかとっても窮屈。
ラジオもテレビも
自由なようでいて縛られてるみたいだし。
現在でも
ある意味そうかもね。
選んでいるつもりだけど・・・
果たして?
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