冷淡な父と
神経質な母との間で
空想好きに育ったアメリは
大人になっても
自分の世界から飛び出せない
自立をし
モンマルトルのカフェで働いてはいても
他人と関係を結べずにいる
彼女はふとしたきっかけから
自分の部屋に
前の住人が残していった
宝箱を見つける
この持ち主を探し出して、宝箱を返す
喜んでくれたら
自分の世界から飛び出そう
いたずら好きな彼女は
直接手渡したりしない
・・・持ち主が喜ぶ顔を
こっそり見てほくそ笑むだけ
世界と調和がとれたと感じ
喜ぶものの
もの足りない
そう
相変わらず
他人とは関係を結べない
好きな彼の前に
立つことすら出来ない!
・・・ある意味私も一緒だな
と思いながら観てた
人と話せないわけじゃない
人の前で笑えないわけじゃない
仕事はひと通りできるし
一人暮らしも問題ない
ただ、他人と
友情も愛情も結べないのだ
幼い頃
父と母の間で
ひとり孤独だったように
彼の落とし物を拾ったはいいが
手渡せない
大抵の娘が
電話をし
待ち合わせるところを
彼女は
遠まわしに
“作戦”を練るだけ
空想と
いたずらの
自分の世界が
混乱し始める
・・・同じシチュエーションでも
日本じゃこうはならないな
と感じてしまう
その辺が
ご都合主義に見えなくもない
とはいえ、ここはパリ
あの街の色と
音と
空気の中に
悲惨さは感じられない
あの中で
アメリはいつも
笑ってる
だからこそ
ハッピーも
訪れたように見える
“彼”にしてみれば
じらされたから
惹かれたようにも思うけど
じゃあやっぱり
作戦勝ちなのかしらん?
![]() | アメリ ジャン=ピエール・ジュネ オドレイ・トトゥ マチュー・カソヴィッツ ビデオメーカー 2002-08-02 売り上げランキング : 2602 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
