世界が終わる日に何をする?ー「フィッシュストーリー」 | ​ 観るチカラを、生きる糧に。 ー SCREEN(私設)研究所

​ 観るチカラを、生きる糧に。 ー SCREEN(私設)研究所

観る映画が、あなたの、わたしの、人生のヒントになる。
ここは、SCREEN(私設)研究所。

潜在数秘術×映画で
「観る」ことと心の関係を
映画を通して読み解いていきます。

廃墟のような
ゴミの散乱した人気のない町を行く男

見留めた看板と
響いてくる音楽

レコードショップは
誰もいない町で営業していた
入ると
店長らしき男と客がひとり




皆避難したのに
ここで何をしているのかと訪ねる男は

「10年前から知っていた」

と繰り返し空を見上げる



2012年
彗星衝突まで
あと5時間



☆☆☆☆★



 「世界が終わる日にも好きなレコードを聴いていたい」



何をしても無駄だと説く男を無視し
店長が取り出す一枚のレコード
「FISH STORY」

なぜか
間奏に約1分間の無音部分が存在する曲

特別な意味がある

という




  いつか世界を救う男

  正義の味方

  シージャック

  早すぎたパンクバンド


・・・37年前
 「好きにやらせてくれ」
と言った曲が
時空を越えてつながっていく



★★★★☆



ひとりの一生の
ほんの一コマ

それが見事につながってしまう様は
思わず顔がニヤけてしまう
そして
ひとつひとつを見つめた時に
その小ささと
無限大に広がる様な大きさを
感じてしまう

だって
本当に小さなものだから


 「僕の人生は、可笑しくて笑えるんですよ」


という台詞そのままに。