ffdshow + Aviutl + GPU でアップスケーリング(その1)

このブログは、どうやらアップスケーリングの記事に支えられている?ようですので、最新版を書きたいと思います。
前回は、「Aviutl + GPU」でしたが、それに「ffdshow」が加わり、トリプル体制での高速アップスケーリングに挑みたいと思います。もちろん、「アップスケーリングって何?」の初心者からでも可なように丁寧に解説していきたいと思います。
まずは、「アップスケーリングって何?」
って、検索してココに行き着いた方は、まずご存知かと思います。アップスケーリングとは、最近話題の「超解像度技術」というのに似たものです。解像度が小さい動画(縦横の小さい動画)を拡大すると、粗くなりますよね。粗さを抑えて動画を拡大する技術が「アップスケーリング技術」や「超解像度技術」、「アップコンバート技術」とも言われます。
身近なとこで言うと、最近はHD解像度以上のテレビが増えてきたため、DVDなどを再生するとどうしても粗さが目立ちます。その粗さを目立たないように拡大して再生する技術ですね。(地デジ対応テレビならば、だいたいがHD解像度(横1280ピクセル、縦720ピクセル)かフルHD解像度(横1920ピクセル、縦1080ピクセル)です。
このブログでは、アップスケーリングと呼ばせてもらいます。
ちなみに、解像度は横x縦で記述されるのが一般です。(1920x1080 みたいに)
ではアップスケーリングのメリットとデメリットを考えてみます。
まず、メリットは高画質化されることです。これに尽きます。
デメリットは、時間と手間がかかるということです。
まあ、アナログ放送時代の録画した番組をアップスケーリングして、Blu-rayディスクに保存し直す といった用途には使えるのではないでしょうか。新しくBlu-ray版を買うより経済的ですよね。
アップスケーリングについて分かったであろう(笑)というわけで、最低限必要な語句と知識を。(これらを熟知できれば、動画の再生される流れが分かるので多くのアレンジができたりしますが、たぶん知らなくてもそれなりには可能かと)
―ソフトウェア―
Aviutl…今回アップスケーリングで使用するソフトの中でも中核となるソフトです。
ffdshow…動画をDirect Show経由で再生するためのコーデック/フィルター群の総称です。(Direct Showは後述)
graphstudio…動画がパソコンで再生されるまでの流れを知ることのできるソフトです。あった方が便利。
Direct Show Filter Tool…Direct Show filter周りの調整ができるソフトです。
プラグイン…ソフトを拡張するソフト(厳密にはソフトじゃないですが)です。
―技術の名称など―
Direct Show(ダイレク トショウ)…簡単に言えば、さまざまなソフトで、多くの形式の動画を再生するための技術です。
Direct Show Filter(Decoder)…Direct Showを使って圧縮された映像/音声を読み込む(再生する)ためのソフトです。
Direct Show Splitter…Direct Showを使って動画の中の音声と映像を分離するソフトです。
コーデック…映像を圧縮解凍するためのソフト(厳密にソフトとは言えませんが)です。
X264…映像の圧縮形式です。
AAC…音声の圧縮形式です。
MP4…動画の圧縮形式です。
エンコード…動画を圧縮する作業のことです。(逆はデコード)
エンコーダー…動画を圧縮するソフトのことです。(この中にコーデックが含まれます)
2パスエンコード…動画のエンコード方法の1つです。1パスに比べて遅い(2倍の遅さ)ですが、容量を抑えつつ、高画質化が望めます。
1パスエンコード…動画のエンコード方法の1つです。
ビットレート…映像や音声の品質の基準です。
フレームレート…動画の1秒にある画像の枚数です。(動画は、パラパラ漫画のようですから)通常は約30フレーム。(アニメは23フレーム)
と、このくらいでしょう。必要があれば、また追記していく予定です。
次回は、ダウンロードとインストール編になります。文字ばっかですみません(笑)
だいたい5回くらいに分けていこうかと思います。たぶん、年内に完結予定です。
では。