圧をかけないけど、圧縮

テスト期間中ですが、ブログ更新はいい気分転換になりますね!
この前(というか、結構前ですが...)生徒会の方に頼まれて、映像の変換(エンコードってヤツですね)をしていました。って時の話です。
その映像は、パソコンで再生してプロジェクターで投影するらしかったので、現在では普通にどのパソコンでも再生できるような形式にしたのですが、学校のパソコンにはイロイロと制限がかけられていたりして、正常に再生してくれませんでした。
そのため、昔から使われているファイル形式でないと、いざ本番というときに、「エラー」になってしまう可能性があります。
しかし、昔から使われている形式は、今のものよりもファイルサイズが膨大になってしまいます。例えば、15分弱の映像で、何GBものサイズになったりします。
というわけで、バックアップとして昔の形式のものと、「再生できたらこっちを使って」みたいな感じで、現在一般的に使われている形式と昔からの形式の2種類を先生に渡しました。
すると、先生は「こっちの方(現在の一般的な形式)でいいんだね? でもファイルサイズはこっちの方(昔の形式)の方が大きいよ?」と仰られました。
若い先生(たぶん30代くらい)でバリバリパソコンを使ってる大人でも「高画質=ファイルサイズがデカイ」という概念があるみたいで、少し驚きました。
というか、やはり動画の形式についてまで理解している人は、そんなにいないんだな~ と思いました。
と、本題はここから。
パソコンで映像を見たり、ポータブルプレーヤーに映像を転送したことがある方は一度は必ず聞いたことのある「動画の圧縮」や、「圧縮形式」。ですが、細かい事は分かりにくいですよね...。
まず、圧縮されている映像ってどんなの? と思っている方。 ほぼ全部です。(笑
テレビの映像も、DVDも、Blu-rayも、YouTubeの映像も、映画館の映像も、ビデオで撮影した映像も...etc この世にある映像のほとんどが、圧縮された状態になっているのです。
逆に、圧縮されていない映像を見る機会なんて、ほとんどなくなりました。
それだけ圧縮された動画だらけならば、何かメリットがあるはず...。 ですよね。もちろんです。
なんといっても、ファイルのサイズが小さくなることが、一番のメリットです。しかし、映像は劣化(ノイズが発生したり...)します。
どのくらいサイズが小さくなるかというと、全部が全部ではありませんが、DVDと同じ解像度だと、非圧縮の20分の1くらいになります。
ちなみに、非圧縮だと、DVDディスクには3分も記録することはできません。
非圧縮時の20倍近くも記録できるって、すごいですよね!
ですが、それに引き換えノイズが発生します。
YouTubeなどを参考にすると分かりやすいと思いますが、低画質の映像で映像が四角い点々みたいになって見えることありませんか?
↓こんな感じ。
これが、ブロックノイズと呼ばれる圧縮した映像に発生するノイズです。
いまは、このノイズをどのようにして目立たせないかという技術がいろいろと開発されています。
最近よく聞く「H.264/AVC」とか、「AVC録画」とか「AVC ○倍録画」とかも、その技術の名称のようなものです。
とりあえず、「ファイルサイズがデカイ≠高画質」は頭に入れていおいてくださいね(笑