愛しいあなたへわたしへ

 

 

 

先日。。ふと。本当にふと。

 

「サザエさん」を描いた長谷川町子さんの

ことが気になり、、

 

出版されてたことも知らなかった本

ダウンダウンダウン

*「サザエさんうちあけ話」

*「サザエさん旅あるき」

*よりぬきサザエさん」

 

が、あるのを知り、

なんか惹かれるものを買ってみた



 

 

面白かったし、またTVで放映されている


「サザエさん」とは違い、

 

長谷川町子さんの生い立ちや、


お姉さんのことやお母さんの

 

ことがよく描かれており、、

 

「へ〜そうなんだ〜」って関心をもったし、

 

細かくて繊細なエネルギーを感じる絵や


エピソードに、意外性がありつつも 


クスッと笑えた♡

 

 

 

 

で、興味が湧いたので長谷川町子さんの


ことを調べてみた。

 



 

父親が大好きだったけど、


早くに亡くし、3姉妹の真ん中で、

 

漫画が好きで絵が好きで、


上手で、よく描いていたそう。

 

 

 

当時爆発的人気だった「のらくろ」


が好きで、ふともらした

 

「あ〜のらくろの先生の弟子になりたい〜」


の一言を聞いた母親が

 

「のらくろの先生のところへ、

行って弟子にしてもらえ!」


となり、

 

行って、本当に住み込みで弟子に

してもらうのである。




 

その後、15歳でデビューを果たす


「天才少女」としても雑誌に載ったそう。

 

 

 

とにかくお母さんがやり手で、行動が面白く、


家族で「姉妹社」という出版会社を作って

 

町子の漫画を出版してしまうのだ。




 

画家だった姉に経営をさせ、


妹に経理を担当させたと。

 

まさに家族経営。。

 

 

そんな中、「サザエさん」はベストセラーになり、


とても人気者になっていく訳だけど、、

 

漫画のネタに苦しみ、途中何度か休載したり、


のちに「漫画家廃業」を宣言し、

 

一年近く断筆した。




ネタだしに苦悶する町子をみかねた家族が


「廃業」に賛成し、

 

当時掲載していた新聞社に「連載終了」を


申し出たが当時の編集長が「休載」扱いにしたと。

 

(それほど人気と才能を認められてたんだね〜)

 



約半年後、編集長の思惑通り、


町子の心境が変わり、新聞社から打診があり、


連載を再開したんだって。

 


 

 

その後胃がんになり胃の5分の4を摘出し、


家族は漫画執筆をやめさせようとするが、

 

主治医に説論され、渋々執筆を再開する。


(編集長といい、主治医といい、

魂の脚本を生きるように促す役割の人〜)

 


その後知的財産権を守るための裁判をし、


自宅を放火されたり、

 

その四年後、「サザエさん」を休載。


その後再開させることはなかった。

 

 


「いじわるばあさん」ほか出版しているが、

 

晩年に「もう漫画は描かない」と言い、


それでもエッセイ風の漫画をときおり発表し

 

最後の作品は「サザエさん旅あるき」だったそうな。

 

 



プライベートでは、1度も結婚することもなく、

 

漫画のネタ出しに苦しみ続け、


姉は結婚後1週間で夫を徴収に取られ戦死。

 

妹の夫も病死し、妹だけは子供がいたが、


晩年、妹家族とは断絶。

 



72歳で亡くなり、町子の死後、姉も高齢になり、


「姉妹社」は解散、それまでの単行本は絶版となった。

 

 

。。。

 

 

町子さんは。。幸せだったのかな?

 

 

 

漫画、漫画、漫画。。の人生だったように思った。

 

お母さんが家族で「姉妹社」っていう出版社を


立ち上げ、当時では、すごくチャレンジだった


会社を初めて、すごいプレシャーだったのかな。。


一家の大黒柱だったわけだし。。



 

お姉さんも画家だったのに、お母さんに言われ、


経営せざるおえなかったなんだろうな。。

 

妹さんも。。。

 


 

ネタに苦しんだんだろうな。。

 

サザエさんの漫画は、あんなに楽しそうで、


 家族の愛や繋がりがほっこりする漫画なのに。。

 

 

。。。

 

 

いや、

 

だからこそ。その経験があるからこそ、、

 

こんなに長い間愛される


「サザエさん」なんだろうな。。

 

 

 

この町子さんの生涯を知って、


2つの疑問が湧いてきた。

 

 

*「幸せってなんだろう?」

 

 

町子さんの生涯を聞くと、


なんだかとてもしんどい、、


漫画に捧げた生涯だった様に思うけど、、

 

きっと「幸せ」だったんだろうな〜。。

 



夫や子供に恵まれることが、


健康で長生きすることが、


「幸せ」だとは限らない。




 

病気がちで、夫も子供もいなくても、


「幸せ」でいることはできる。

 



苦しみながらも、そのコントラストから生まれる


「家族の幸せ」をあんなに優しく描けるのも

 

その感情があってこそだと思うから。

 



。。。

 


 

*「成功ってなんだろう?」

 

 

町子さんは家族で出版社を立ち上げてそこから


出版してたり、漫画は15歳からデビューし愛され

 

今でもなお人気が続いている。



国民栄誉賞や文藝春秋漫画賞など


すごい賞をたくさん受賞されている。



 

こんなの漫画家の中でも


「大大大成功」してる!!!

 


でも、、苦悩の中での「大成功」なんだよね。。

 



。。。


 

 

今は亡き町子さんは、心から「成功した」


と思えてたんだろうか?

 




それとも「成功」なんて別になんとも


思っちゃいなかったのかな。



 

ただひたすら、苦しくても苦しくても。。


描き続けたのかな。。。

 




「成功」って、「功を成す」という意味なんだけど、


文字の順番としては「成す功」と書くんよね。

 



これって、


私は「成っている功」

=すでに今成せている功

(手柄、ききめ、しるし、結果)


だと思ってて。

 

 

町子さんが晩年「わたしゃ本当によくやった」


って思えてたら「成功」だと思うし

 

「わたしゃ本当に漫画に苦労させられた」


って思ってたら「成功」とは逆のものかもしれない。

 




世間一般では町子さんは「大大大成功」


間違いないけど、本当の意味の「成功」は


本人の認識次第だと思う。

 


 

ホームレスで、一文なしでも晩年


「あ〜わたしゃよく生きた。よくやった」


って思えるなら、はなまる大成功やね。

 


 

。。長くなったけど、こんなことを考えながら


感じながら、「サザエさんうちあけ話」


読んでます♡

 

 

 

 

 

 

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