
<アン>
「いらっしゃい。まってたよ~~」
<ヤン>
「いらっしゃい,久しぶりだねえ~ひーっひっひっ私はヤンおばあちゃんだよ。」
<ノン>
「いらっしゃい、お久しぶりだねえ~うふふふ私はノンおばあちゃんだよお~~。」
ミャー、ガー

<アン>
「今日はね、3姉妹が集まってお祝いなんだよお~ミャーもガーも、もちろん一緒さ。え?今日は何のお祝いか?って?」
<アン>
「あなたと出会えたお祝い」だよ~~!!ふおーっふおっふおっ」
今、世界中の71億の人がいるだろう?そして人間の歴史はすごいだろう?西暦にしても2014年もたってるんだよお?
そして世界は広い。。。その中で、同じ時代に、同じ場所に、同じ時間に存在して出会う。。何て事は奇跡なんだよお~」

<アン>
「そんな奇跡のようなあなたとの出会いをお祝いするんだよお~~。。。」
<アン>
「あなたは、おばあちゃんのたわいもないお話をずっと聞いてくれたね。。。ありがとうよ~~うっうっずぴ~~。。」
<ヤン>
「おやおや,アン、鼻水と涙が一緒に出てるよ、ノン、ハンカチあげな。」
<アン>
「ずぴ~~。。。」
<ヤン>
「。。。なんだい、ノンまで一緒に鼻水と涙出してんのかい。全く、仕方ないねえ、ほら、2人共、ハンカチ!」
<アン>
「ずず~~」
<ノン>
「ずず~~ぴ~~」
<ヤン>
「さ、ぐずぐず言ってないで、お祝いの乾杯だよ!今日ぐらいは美味しいオーガニックワインを頂こう!さ、どうぞ~。」
かんぱーい!!!!
<アン>
「食べ物もねえ、沢山作ったんだよ~ノンがね。ふふふ。」
<ノン>
「私のお料理はおいしいよ~~食べておくれえ~」
<ヤン>
「アン、今日で何話めのお話なんだい?」
<アン>
「今日で52話目なんだよ~」
<ヤン>
「そうかい、じゃあ、私達の家に代々伝わる「あなたの日常に潜むファンタジー」の最終回だねえ。」
<アン>
「そうなんだよお~~。。ズズ。。ピ。。」
<ヤン>
「ああ、もう泣くのおよし!あたしと違って汚い顔が鼻水でもっと汚くなっちまう!ひーっひっひっ」
<ノン>
「えー、アン姉さんも私もヤン姉さんより、可愛いって小さな頃から近所の人に言われてたんだよお~~」
<ヤン>
「ふん!そんな寝言は眠ってからにしな!ひーっひっ」
<アン>
「今日で最終回なんだよお~~ズーズズ。。ピー」
<ノン>
「アン姉さん、ハンカチ。。」
<アン>
「ありがど。。。ズーズズっぴーっ」
<ヤン>
「アン!!汚い顔してないで、早く最終回をお読み!!」
<アン>
「。。。そうだねえ。。最終回読むねえ。。あなたは、食べながら飲みながら聞いておくれえ~。。」
<ノン>
「アン姉さん、その前に鼻かんで!鼻水たれてる。。。うふふふ」
<ヤン>
「ノン!笑うんじゃないよ!あんたも鼻水たれてるよ!!。。ったく、汚い姉妹だねえ~ひーっひっひっひっ」
<アン&ノン>
「。。。」
<アン>
「ヤン、よだれ。。よだれ、たれてるよ。。。笑いすぎ。。」
<ノン>
「きったない!ヤン姉さん!!うふふふっ1番汚い。。。。」
<ヤン>
「なんだって!!?ノン!!」
<ノン>
「キャー、アン姉さんたすけて~」
ミャー!!ガー!!
<アン>
「。。。みんな、静かにしておくれ、さあ、もう鼻もかんだし、読むよ~~あなた、大丈夫かい?うるさくしてごめんよお、最終回だよお~~」
<ヤン>
「さっさとお読み!!」
<ノン>
「アン姉さん、落ち着いて。。静かに聞いてるよお~」
<アン>
「最終回のお話だよ」

Photo:Fumito
「52話目のお話だよ」
<今、ここ、に居る事>
なぜ、私達は今、ここに居るんでしょう?
なぜ、私達の現実は一人一人違うんでしょう?
あなたは”今”ここに存在していますか?
私達の思考は、過去に行ったり、未来に行ったりしている事が多いですよね。
未来を心配したり、過去を悔やんだり…。

でも、全ては、”今”しかありません。
時間は過去→未来に進んではいません。
”今”の連続でしかないのです。
”今”この瞬間が未来も過去も創っているのです。
なぜ私達は”今、ここ”に居るのか?
毎瞬を選んで、選んで、選んだ結果”今ここ”にいます。
なぜ、私達の現実は一人一人違うのか?
毎瞬、毎瞬選んで、選んで、選んだ結果、一人一人の現実を自らが創りだしているのです。
環境や、生まれや、お金や、運があなたの”今”をつくり出しているのではありません。
”今”この瞬間、あなたが全てを創りだしているのです。
”今”この瞬間の選択によって。

あなたが、これまでの”今”の瞬間に選択した事の積み重ねが、あなたの”今”、を創ってきました。
意識を”今、ここ”に置いて下さい。
そして、”光”をあてて下さい。
そして、選択して下さい。
光をあてて、選んだ事にだけ行動して下さい。
すべては当然、シンプルにスムーズに、無限の可能性を持って、「現実」として創られていきます。
純粋な”愛”でいて下さい。
愛と光で”今”を選択して下さい。
その時、無限の可能性が宇宙に広がり、あなたのとてつもなく広がる輝く意識は、自身の中に神を感じ、一つであった事(ワンネス)を思い出すのです。
”今”この瞬間に居て下さい。
”今この瞬間、最も楽しい事、一番ワクワクする事を選んで下さい。
あなたが、”今”この本を読んでいる瞬間も、最もワクワクする事を選んで下さい。
今、今、今、……今の連続しかないのだから。

一番のワクワクを選んで、選んで、光をあて、行動してきましょう。
いつのまにか、あなたが毎瞬選択してきた一番のワクワクが、あなたの外側に、つまり現実におこりはじめて、それしか起こらない様になります。
それは奇跡でもなんでもありません。
当然の真実です。
あなたが、ワクワクする現実が奇跡の様に起こりはじめた。
としても、それは、本当は当然なんです。うまくいかない方が、おかしかったんです。
宇宙はシンプルでスムーズです。
あなたが、今生、地球を選んで、生まれてきたのは、真実の生き方をする為ではないですか?
役割や使命、様々な一人一人の個性はありますが、あなたが真実の「無限の可能性のあるあなた、」
として、この変わりゆく地球で、本当の自分として真実の生き方をする為ではないですか?
本当の自分を思い出し、姿を現して生きて良いときが来ました!
楽しみましょう!!!思いっきり自由に!!
本当のあなた、真実のあなたで!
”今”この瞬間を一番!!ワクワクする事を選んで、無限の可能性を、この宇宙一杯!に広がって、楽しみましょう!!!

・あなたの創造力をたくましくせよ。そうすれば、貴方が望むだけ
人生は豊かで興味の尽きない経験になるだろう。
ーエドガーケイシーー
・すべての存在は、そこにあるだけで宇宙に受入れられているのです。 そこに最大の価値があります。
ーマザー・テレサー
・真実じゃない、と証明されるまで、僕は全てを信じる。
だから妖精や神話やドラゴンも、たとえ心の中だけだとしても、みんな存在している。夢や悪夢が今のこの世ほど現実じゃないなんて、だれにも言わせない。
ージョン・レノンー

<アン>
「あなたは、人生を楽しんでるかい? おばあちゃんは、本当に楽しくて楽しくて。。」
<アン>
「あなたという存在はかけがえのない存在なんだよお~。」
<ヤン>
「あんたは、そのまんまでいいんだよ。優等生にはなれっこないんだ。」
<ノン>
「そう、ヤン姉さんの言う通り、誰にもならなくていいんだよ。あなたはあなたのままで、いいんだよお~。あなたはそのままで、充分輝いているんだものねえ、アン姉さん。」
<アン>
「そう、あなたの人生をただ、楽しんでおくれ。」
<ヤン>
「ぐじぐじ、ぐじぐじ悩むんじゃないよ!!誰かになろうとして頑張って出来ない~とか、やっぱり自分はだめなんだ~とか、自分で自分を評価して、批判してるんじゃないよ!!
そんな時間あったら、好きな事すりゃあいいんだよ。美味しいもんでも食べりゃあいいのさ。
せっかくもらった人生、好きな様に楽しみゃあ、いいんだ!」
<ノン>
「うん、ヤン姉さんの言う通り、人生なんとかなるものだよお~うふふ」
<アン>
「人間はねえ、生まれた瞬間から、死へ向かっているんだよお。それも寿命なんてわからない。それにいつ事故や病気になるかもしれないねえ。
どうせいつかは、みんな死ぬんだよ。だったら、その間、楽しもう。そう、おばあちゃんは思ったんだよお。。」

<ヤン>
「アンは、小さいとき重い病気でねえ。ずっと学校も行けず、1人寝たきりだったからねえ。あたしゃ、もうこの子は死ぬもんだ、とてっきり思っていたねえ。。ひーっひっひっ」
<ノン>
「ヤン姉さん!!ひどい事いわないで!」
<アン>
「いいや、いいんだよお、ノン。ヤン姉さんが当時,そう言ってくれたから、生きよう!生きてやる!って思ったんだよ~」

<ノン>
「。。。何て言ったの?」
<アン>
「ふん!可哀想な顔して、私は病気ですって?病気だろうが、何だろうが、今,生きてんだよ!だったら、どんな今でも、楽しもうとしな!何がしたい?
お絵描きかい?塗り絵かい?お人形?何でももってきてやるから、自分ができることで、楽しむんだよ!!暗い顔して、可哀想ぶっててもなんにも始まらないだろうが!
私達の大好きなばあちゃんが言っただろ?起こる事には全て意味があるって。
アンが病気だってことも意味が在るんだ!!
それを知ろうとしないで、あきらめて、ぐじぐじ泣くな!!!」
ってね、泣きながら大声でヤンは言ってくれたんだよお~。。。
最初は悔しくて、腹が立って仕方なかったけど、おばあちゃんは確かに「起こることには全て意味がちゃんと在る」って言ってたな。。て思い出してね。。」
<ノン>
「起こる事には意味が在る。。そんな事言ってたっけ?」
<ヤン>
「あんたはまだビービー泣いてる赤ん坊だったからね。」
<ノン>
「そっか。。で、アン姉さん、意味解ったの?」
<ヤン>
「アンが長い事寝たきりだった,病気になる意味かい?」
<ノン>
「そう。だって、何でも意味があるって言ってたんでしょう?おばあちゃん」
<アン>
「そうだよお~ふふふ。わかったよお~」
<ノン>
「何?何?何?」
<ヤン>
「ノン、落ち着きが無いねえ~ったく!小さい子供じゃないんだからねえ、立派なしわくちゃばばあなんだからねえ~ひーっひっひっ。。。
で、何だったんだい?アン」
<ノン>
「あーーっヤン姉さんもわからないんだ~~!!あんなに偉そうにアン姉さんに言っといて~」
<ヤン>
「ノン!!ばかにするんじゃないよ!!あたしゃ、長女だよ!わかってるに決まってるじゃないか!!ったく、これだからノンは!!いつまでたってもしわくちゃメルヘンばばあなんだよ!
ねえ、アン。。。さ、早くノンに意味を聞かせてやっておくれ」
<ノン>
「。。。」疑いの眼差しでヤンを見るノン。
横で寝ているミャーをあわてて抱きかかえ知らん顔するヤン。
<アン>
「それはねえ、全ては,起こる事全ては完璧だ。ってことだよお~」
<ノン>
「。。?起こる事全ては完璧?」
<アン>
「そうだよお~~。ふふふ。あたしが病気をした事も、ノンがあたしの為に怒鳴ってくれたことも。全ては完璧だ。ってことだよお~」
<ノン>
「起こる事の意味は。。。全ては完璧だってこと?」
<アン>
「そうだよお~1つ1つの出来事の意味はまたそれぞれであるかもしれないけど、1つ。確かに言えることは、「起こる事全ては完璧だ」ってことなんだよお~」
<ヤン>
「。。そうそう!そんな事言ってたよ。おばあちゃんも!」
<ノン>
「。。。やっぱり、わかってなかったんだ。。。」横目でヤンを見るノン。
<ヤン>
「ノン!!ぼそぼそ言うんでないよ!!せっかくいい話をしてんだ!静かにお聞き!」ふん!!と大きな鼻息を鳴らし、今度は暖炉の前にいたガーも抱きかかえノンの両手とひざの上はミャーとガーで満員御礼状態で、知らん顔するヤン。
<アン>
「ふふふ。そうなんだよお~。どんな事も全て、どんな一見は悲しいとか不幸とか、最悪とか,そんなふうに思う事も、「全ては完璧なことが起こっている」んだよお。。
あたしはあの病気があったから病気の人のつらさがわかるし、長い事ベッドにいたから、文章を書いたり、絵を描いたりするのが上手になった。
それに目には見えない不思議な存在も信じる様になったんだよお」
<アン>
「だからあなたも、これから,あなたの人生に起こる出来事は全て,完璧だと信頼しておくれ」
<ヤン>
「そう。これを読んでくれているあなたも、今起こっている出来事は完璧なんだ」
<アン>
「そう。私達3姉妹に出会った事も、ここにきて長い事お話を聞いてくれた事も。
あなたに今、起こっている様々な出来事も、全ては完璧なんだよお~」
<ノン>
「そうか。。そう考えると楽しいね!!心配することも不安になることもない。
完璧なんだから、何にも怖くないねえ!」
<アン>
「そう。これまで長い間おつきあいしてくれてありがとうよ~~本当にありがとう~~」
<ヤン>
「アンのへたな物語を聞いてくれてありがとうよ。あたしからも感謝してるよ」
<ノン>
「わたしも!アンねえさんに長い間つきあってくれてありがとう」
<アン>
「これから寂しくなるけど、これも完璧な出来事だからねえ~ふふふ。。。。
また,今度は3姉妹で何かできたらいいねえ。。
それまで、まってておくれえ~また会える事を楽しみにしているよお~」
<ヤン&ノン>
「私達もあなたにまた会える事を楽しみにしているよお~」
<アン>
「あなたのしあわせを祈ってるよ。いつだっておばあちゃんはあなたの見方だよ。
いつだって側に居るからね」
<アン>
「いってらっしゃい」
