「いらっしゃい。良く来たね~~




今日は雪が降ったんだよ~寒かっただろう?
さ、「暖炉で暖まっておくれ。
ココアでも飲んでね。

今日のお話はねえ、おばあちゃんの友人が本当
に体験したお話だよお~ふふふ。
おばあちゃんの小さい頃聞いたお話なんだよお~
さ、はじめるよ。」


「30話目のお話だよ」
<雪の精霊 ヒューレイ>


2月の寒いある日の夜、彼は仕事からの帰り道、今日は一段と寒いなぁ~と思いつつ、足早に帰宅した。

その日は疲れて、温かいお風呂でリラックスした後、直に眠りについた。

何時間か、ぐっすり眠り、空も薄明かりにさした頃、ふぅ~~っ、ふぅ~~っ、ふぅ~~っ、と彼の顔の目のあたりに、誰かが息を吹きかけているのに、気がついた。

「なんだ??」ぐっすり眠っていた為、なかなか意識はハッキリしなかったが、確かに冷たい息を誰かが、自分の顔に吹きかけている…。そのうち、なくなるだろうと、まだ眠りたかったので、無視をした。

…っが、いつまでも、ふぅ~~っ、ふぅ~~っ、ふぅ~

~っ、っと冷たい息を、目のあたりに吹きかけてくる…

さすがに冷たくなってきたので、うっすら目を開いて見ると、小さな吹雪の様なのが、くるくると渦巻き状に回転しながら、自分の目に向かって吹いてきている!

「なんだ??!!!」と思って、今度はちゃんと目を開いて、よく見てみると、なんと枕の上に人差し指くらいの大きさで、白髪の長髪で長い白ヒゲ、杖を持った仙人の様な

小人?が思いきり、ほっぺを膨らましてはふぅ~~っ、

ふぅ~~っ、と小さな吹雪を、自分の目をめがけて吹いてくるではないか!!びっくりしたのと、その小さな吹雪が冷たくて目をパチクリさせていると、また思いっきり口から、吹雪を吹き出し、目の前でくるくると吹雪が舞い、一瞬真っ白になった。

そして、次の瞬間、目の前の仙人は居なくなっていた。

「なんだったんだ~??!」としばらく呆然としていたが、すっかり目が覚めていたので、起き上がって窓のカーテンを開けた。

すると、ポツリ ポツリ…と雪が降っていた。それはこの冬の初雪だった。

この体験を話してくれた彼は、それまでにも小人や精霊と

出会ったり、見たりした事がたくさん

あると、話してくれました。

その時、出会ったのは、雪の精霊「ヒューレイ」で、彼に初雪をいたずら心一杯に、知らせに来てくれたのでしょう。自然のエネルギ―を操る精霊達は、様々な姿で、移り変わる自然を知らせてくれる事があります。

秋のはじめ、落ち葉が落ちる頃、雨がたくさん降り初める頃、春一番が吹く頃…あなたの家にも

いたずら心一杯で、小さな精霊達が、姿を現してくれるかもしれませんね…。





「面白いだろう~~?ほーっほっほ

精霊達は存在するよ。

いつかあなたも、会える日がくるかもしれないねえ~

今日はお話が長かったから、もうこんな時間だね。

寒いけど風邪には気をつけるんだよ。

暖かくして眠るんだよ。

とくにお腹はね。ふふふ。

あなたの幸せを祈ってるよ。

いってらっしゃい。」