「??今日はアポ入ってないけど、誰だろう?」と思って出てみると、そのタキシードの依頼の方でした。で、「お話したい事が。。。」と言われたので、相方も呼び、お話を伺いました。
「実は。。。タキシードからのJKの依頼を変更したいんです。。」と。私達は?と思い、「どんな感じに変更しますか?」と聞くと。。
「女性ものの、JKにしてもらえますか?」と。。私達は?と思い、「どなたか、別の方へのプレゼントですか?」と聞くと、
「。。。私へです。」と言われたので、「ああ、ご主人のものを、ご自分で着られるのはいいですね^^」と答えると、
「。。。主人の形見になりました。。」と。。。。私達はびっくりして、そんなに重病だと聞いてなかったので、すると、
「病状が急変して、昨日亡くなりました。。。すぐに、プロジェクトをキャンセルさせてもらおうと思ったんですが、どうしても、形見として身に付けたくなって。。」と、言われ、
私達は、「もちろんです!全然いいですよ!やりましょう」と言うと、
「これ。。どこかに入れてほしいんです。。」と、小さなビニール袋を渡されました。それは、よく見ると、髪の毛のようでした。
「そうです。変だと思われるかもしれませんが、主人の髪の毛なんです。。。どうしてもどこかに入れてほしいんです。。」と。。わたしはそのとき、中世ヨーロッパで、愛する人が亡くなったら、その人の髪の毛をジュエリーにしたためて身につける、、という習慣があったのを思い出しました。

「いいじゃないですか!中世ヨーロッパでもジュエリーに入れて身に付けていたんですよ。やりましょう。そして大切なご主人の思い出と共にリサイクル、再生しますよ」と言いました。
「ありがとうございます!!なんだか、変なお願いになってしまったのですが、どうしてもそうしたくて。。よろしくお願いします。」
そしてご主人の髪の毛の小さな束を受け取り、私達はその方が帰られたあと、呆然としていました。
相方は、「こんなことってあるねんな。。精一杯心こめてつくったろな!」と言いました。私も「そうやな!ほんまに。。」といって、話し合い、その髪の毛は、ご主人お気に入りのポケットの中に小さな開かない、隠しポケットを創ってそこに入れる様にデザインし直し、女性ものへと作り直しする事に決め、取りかかりました。
その後私は思いました。
「きっと、あの女性は、中世ヨーロッパの過去生があるんだろうな。。その人生で同じ様に愛する人を亡くしてその髪の毛をジュエリーにしたため、身に付けていたのを頭ではわからないけど魂が覚えていたんだろうな。。」と。
そして急ピッチで、作り直し、その女性に仕上がった事を告げるとすぐに、取りに来られました。
ご主人の好きなポケットをそのまま生かし、中の開かない小さな隠しポケットに髪の毛を入れた事を伝えて見せると、涙をぼろぼろ流されて、
「本当にありがとうございました。これで、主人の思い出はちゃんとこの1枚に詰まっているので、さびしくないです。いつでも寂しくなったらこのJKを着ます!」と言って泣きながら笑顔になられたのが印象的でした。
「よかったな~~!こんなかたちで、リサイクルプロジェクトが役に立つとは思わんかったで!」と相方は言いました。
私は、なんだか、またおおきな、魂の学びをしたように感じました。そして、1人1人の表面、外側の顔や身体だけではわからない、内側の魂のピュアな輝きと深ーい深い愛と繋がりを感じました。
本当にこのアートプロジェクトを始めてから、毎回何か人間の内側に接することになり、その1人1人が本当に素晴らしく、魂のレッスンになっているようでした。
つづく。。。
<この奇跡の出来事シリーズは、LICAの実話のヒストリーをブログ連載として書いています。
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