すぐにデザインは決まり、制作に入りました。
そして美術館での展覧会の終わりごろ、館長さんも進めてくれて、ファッションショーをする事に成りました。
美術館内で、ショーをするのはもちろん初めてで、館長さんや、スタッフの皆さんみんなワクワクしてくれ、おしみない協力状態でした。
沢山の方々の思い出のつまったリサイクチュールが仕上がっていき、最後にジェニーさんの作品が出来上がりました。
それを伝えると、彼女はすぐに、美術館まで見に来てくれました。
そして、出来上がったドレスを見るなり、
「この美しい生地は何?」
と聞かれたので、
「日本の花嫁さんが、結婚式のときに着る着物の生地です」と伝えると、
しばらく沈黙のあと、ぽろり。。。と涙を流されました。
「私は彼と、結婚式を挙げていなかったの。これで、彼との結婚式があげられたわ。美しい作品をありがとう。」
と、言われました。
私も相方も感無量で、私まで、感動の涙がでました。
その後、館内でのファッショショーに沢山の人が見に来て、大成功に終わり、中でも、ラストに登場した、ジェニーさんの思い出のドレスは、ひと際目立ってとても美しく、館長さんと、ジェニーさんの要望で、ドレスは、パワーハウスミュージアムに寄贈される事になりました。
そして、濃い濃い経験の嵐だった、1ヶ月間のプロジェクトを終え、日本に帰国する飛行機の中で、「全てが繋がっている。白無垢の古着物を持参したのも、人間の大きな気付きと意識の1部だったんだ。。。」と思いました。
その頃から、身をもっての体験の中から、この世界のルールや、繋がりや、本質、宇宙の法則などを理解していきました。
その後、ジェニーさんは、引きこもりを脱し、仕事に復帰され、自叙伝の本の制作に生き生きされてる、と聞きました。
本当に、よかったな~と相方と話しました。そして、この東京プロジェクトの概念の素晴らしさに改めて、相方への賛辞を言うと、
「そやろ、そやろ?めちゃ凄いな!俺って!」とめちゃめちゃ嬉しそうな笑顔をでした。。。苦笑
つづく。。。
この作品は、今もオーストラリアのパワーミュージアムにて展示されています。
もし、足を延ばす機会がありましたら、是非見て下さい!
<この奇跡の出来事シリーズは、LICAの実話のヒストリーをブログ連載として書いています。
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