そして、いよいよ、大阪コレクションに参加できるブランドの発表がありました。

なんと!私達のブランドは参加できる!事になりました!!

でも、後から事務局の方から電話があり、「今回は特別です。あなた達には才能を感じましたので、恥ずかしくない作品を創ってください。」と、念を押されました。
「はい!もちろんです!」
と答え、相方と2人で、「いよいよ、本格でビューやな!!」と喜びました。
(これも、今考えると奇跡としかいいようがありません。私達のような全くキャリアのないデザイナーはまず無理です。。常識で考えると。。笑)

とはいえ、また作品創りに、多大な予算をかけるわけにはいかないな。。と思い、どうしようかな。。と考えてたら、「そうだ!自分達で、縫えばいいんだ!」とひらめきましたが、相方はもちろん、絵はめちゃくちゃ上手いのですが、服は創れません。それに私は超がつく、不器用で、縫製は大の苦手。。。(これでよく、デザイナーになれたな。。と思いますが。。笑)で、「誰か探そう!」と思い、友人達に聞いてみると、縫製工場で働いていた、プロ並みに縫製が出来る子がいる、と聞き、それだ!!と、その子がよく行く、クラブに行ってみました。

「今日ここにその子来てるんかいな?。。」と相方は言いましたが、私はなんとなく、会える気がしていたのです。

週末だったので、沢山の人の居る中、特徴と名前だけ聞いてたので、よく見ながら探しました。何しろ、大阪コレクションまでそんなに日程がなかったのです。アトリエで縫うとなるとよけいに。。。

と、その時、すれ違った女性に、ピン!ときて、「すいません、〇〇さんですか?」ととっさに声をかけていました。すると、「はい?そうですけど。。」と!!ビンゴ!!!ととはやる気持ちを押さえて、「少し話しできますか?」と聞いて、訳を話、「是非手伝ってほしい!」とお願いしました。
すると、「いいですよ」と!「でも、私達まだ始めたばかりで、お金をお支払いする事は出来ないんです。。ほんの、ほんの少ししか。。」とはっきりその場で言いました。

「いいですよ。面白そうだから!」
「ほんまに!?ありがとう!!!」
と、すっかりうちとけました。


さあ、これから無事、作品は創れるのか??

つづく~~