昨日の読売新聞1面に「移植断念3大学62件」という記事を見つけた。
「昨年移植を断念した理由の20件が「ICU満床だった」で最多。「手術室の体勢が整わない」が12件、「同日に2件の移植手術を実施した翌日は移植しない院内ルールのため」が10件などで施設や人員の脆弱性が浮き彫りになった。断念の背景には脳死の臓器提供が増加する中、待機患者が多い3大学に受け入れ要請が集中する現状がある。3大学が見送った62件のうち54件は別の施設にいる斡旋順位の低い患者に移植された。23年は過去最多の132人が脳死ドナーとなった。報道をきっかけとした緊急調査で移植医療の公平性が揺らいでいることが示された。臓器の斡旋順位は厳格な基準で決まるが施設の都合で見送られた臓器の多くが順位がより低い患者に移植されていた。厚生労働省は移植の医療体勢は学会が自律的に整えるべきだとして対応に慎重な姿勢という」この記事を読んで本当に情けない国に産まれてしまったと嘆くしかないと思った。