なんとか入院生活を乗りきり、いよいや退院となった日の朝、その後1ヶ月私を悩ませるアレが急にやってきた。


朝6時、赤ちゃん連れて新生児室に行こうと起き上がった時、




む、胸が!パンパン!カッチカチ!




よく生理前は胸が張って痛いことはよくあったが、痛さはそんな比ではない。

なんなら右腕は上げようとするだけでつられて胸も痛い。

張っている、なんて表現ですら甘い。岩でも入ってるのかってくらいカチカチ。

横になっても座っても楽な姿勢が見つからない。


初めての事態にアワアワしながら、看護師さんに相談しよう…とソロソロとコットを押しながら歩いて行くと、

なんと新生児室に誰もいない。

10人近くいる赤ちゃん達も大泣き大合唱。

なんなら同じように新生児室に来たお母さん達も困った顔で廊下にいる。


その後バタバタと慌ただしくやってきた看護師さん(助産師さんだったかもしれない)によると、明け方に同時に4人出産してそっちにかかりきりだそうだ。





私の入院している病院は、土日は夜間新生児室にいる看護師さんは1人だけなのだそうだ。

(退院は日曜だった)


当然その状況で私のカチカチになった胸を見てもらう暇もない。

カチカチながらなんとか赤ちゃんに飲ませようとしたが、めちゃくちゃ痛い。胸にさわるだけでも痛い。

腕も上がらない右側の胸は頑張ってもくわえてくれなかった。





夫に迎えを頼み朝食も食べ終え、9時に再度新生児室に行くと今度は看護師さんたちがいる。


近くにいた助産師さんに声をかけ胸を見てもらうと、


「あら~これは辛かったですね。ちょっと搾ってあげますから座って座って」


そして助産師さんが胸をつかんで押したり揉んだり。

乳首をギュッキュッとつまんだりよじったり。



もったいないから飲んでもらいましょ、と透明なカップを持ってきてくれて下で構えていたが、底にうっすら溜まるくらい出てきた。

初めて見た母乳はうっすい黄色で、へぇ~思ったより牛乳っぽくないなぁ、と思ったのを覚えている。




痛かったが、するとあれだけ岩の様になっていた胸がスウーっと楽になる!

すごい!助産師さんすごい!これが神の手!!

思わず楽になった胸を持ってユサユサと揺らしていたら、


「ダメです!それ以上刺激したらダメです!

お母さん、ブラは授乳ブラ?なら大丈夫です。

なるたけ締め付けず、揺らさず、刺激しないでいてください」


なるほど、刺激しない方がいいのか。

でもこれで治ったからよかった~。


なんて呑気に考え助産師さんにお礼を言い、退院したが本当に大変だったのは退院した翌日だった。









胸が再びカチカチ。カチカチすぎてもはや丸くない。(説明し難いがとにかく丸くない)

なんならお風呂に入るとき鏡を見ると、胸が赤黒くなってる。



今はそれが乳腺炎だと分かるが、なぜか私は

「乳腺炎=熱が出る」だと思っており、

(産後で完全に頭がボケている)

熱を測っても平熱だった為、産後は胸が張るっていうけどこれのことなのか~なんて思い、乳腺炎ではないから自力で頑張るしかない、と必死に赤ちゃんに飲ませまくっていた。


飲ませると楽になる。

しかしまだ赤ちゃんも下手くそ。私も下手くそ。

上手く飲んでくれるときもあれば、泣きすぎて飲んでくれないことも。


退院の時の指導で母乳と同時にミルクも足すように指導されていたので、ヘトヘト汗だくでおっぱいと格闘してすぐさまミルクを作り…

睡眠時間なんてない。クタクタすぎて記憶も曖昧だ。




退院して3日後くらいから急に赤ちゃんが飲むのが上手くなり、カチカチの胸も赤黒いのが消えたりまた出てきたり。

カチカチも片方は良くなったり、またカチカチになったり。

3時間ごとの授乳は寝られなくて辛かったが、胸が痛くて寝るどころでなくて、赤ちゃんが起きてくれるのを今か今かと待っていたこともある。





この時は退院してから1週間後に産院で「生後2週間検診」というのをやってくれるので、ひたすら1週間後を待ちわびていた。


あと何日か耐えたら病院で診てもらえる。

それまでなんとか頑張ろう。





当時の自分に言いたい。

「さっさと病院に行け」

この1か月後に近所の助産院に通うようになり、何事も早いうちに相談することが大事なのだと思った。