萩尾望都先生の最新刊を買いました。
ここではないどこかシリーズ3 春の小川
読みきりの作品が6作掲載されてるのですが、
タイトルになった「春の小川」は小6の少年と母の物語です。
- ここではない★どこか 春の小川 (Flowersコミックス)/萩尾 望都
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大晦日になろうとする年末、病気で入院していたお母さんが
一時帰宅します。もうすぐ中学生になる少年ですが、
母が帰ってきた事が嬉しくて照れながらも甘え、
一緒のお布団でおしゃべりをしながら寝ます。
でも翌朝、目覚めてみると・・・
少年は現実がなかなか受け入れられません。
母の面影を捜し、いつもどこかで存在を感じています。
でも父や叔母はそれが理解できません。
でも、一人の同級生が当たり前の様に少年の気持ちを
わかってくれた事で、心の中にためていた感情が流れ出し
自分の気持ちを浄化する事が出来たのです。
「人がこの世からいなくなるって、こういうこと。」
作家よしもとばななさん評
親子って、人とのつながりって、理屈じゃない。
今、たくさんの方が身内を亡くされ、苦しみの中にいます。
身近にいる人が、その気持ちをそのまま受け止め、
支えになってあげる事がホントに大切なんだと思います。