メンバーのお名前や雰囲気をお借りしたお話です。
翔さんのお誕生日企画の短編です。
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「さすがに観覧車は無理だって。」
「大丈夫。下見なきゃいいんだから。」
「いやいや、そういうことじゃないだろ。」
周りを見ても高いんだから。
「・・・俺さ、ずっと観覧車に乗れなかったんだ。」
「えっ?」
「でも翔ちゃんとなら乗ってみたいと思って。」
それってどういう意味だ?
「もう陽が落ちちゃうから。 ほら、行こっ!」
「わっ! おいっ!」
で、結局、
プシュ~・・・
「いってらっしゃ~い。」
係の人ににこやかに送り出されてカゴの扉が閉まる。
ジェットコースターとは違いゆっくりとした動きではあるが
着実に上がっていく高度に足がすくむ。
グラッ!
「わっ!」
突然の大きな揺れに思わず声が出てしまう。
ドサッ!
向かいに座っていた相葉が隣に移ってきた。
「これなら怖くない?」
するっと腕を組むと手を繋いでくる。
「・・・ああ。」
高校生にもなって手を繋ぐなんてなんだか恥ずかしいけど・・・すごく落ち着く。
人のぬくもりっていいもんだな。
「俺さ、小さい時に両親と一緒に乗った観覧車が忘れられないんだ。」
「へ~。」
「それが親子三人で出かけたたった一つの思い出だから。」
「えっ?」
たった一つ? どういう意味だ。
「うちってちょっと複雑でさ。
俺の母親って父親の正式な奥さんじゃなかったんだよね。」
「あ・・それってつまり・・・。」
「母は小料理屋をやっててそこに通ってた父とそういう関係になって俺が生まれて。
よくある話だよね。」
「・・・。」
「あ~、でも、認知はしてくれてるんだよ。
それは感謝してるんだけど、母が五年前に亡くなって
俺はまだ小学生だったからって父に引き取られたんだ。
だけど、継母は俺にお母さんって呼ばれるのなんか嫌かななんて考えちゃうし、
できのいい兄貴もいるしさ。 なんとなく居づらくって。」
「それはまた・・・厳しいな。」
「みんないい人なんだよ。でもね・・・。」
いくら表面的には優しく接してくれたとしても、正妻にしてみたら
旦那が浮気をして作った子供だ。複雑な感情があるだろう。
「で、家を出て一人暮らしを始めたんだ。
ていっても部屋と学費は出してもらってるんだけど、
それ以外は自分でなんとかしたいなと思って。」
「それでバイトを?」
「うん。」
なんの苦労も知らないぼんぼんだと思っていたのに、こんな複雑な事情を抱えていたのか。
なのにいつもお日様みたいに明るくて優しくて前向きで・・・。
つないでいた手をギュッと握る。
「くふっ。温かいね。
俺さ、温めますかって言葉好きなんだよね。」
「ははっ、それでテープを温めようとしたのか?」
「あれは失敗。」
ペロッと舌を出す。
「なんか食事だけじゃなくて心も温かくなるような気がしない?」
「・・・そうだな。」
こうして体を寄せて温め合えば心の傷も癒えるのだろうか・・・。
「うわ~っ! 見て見て!」
「な、何だよ。急に大きな声出して。」
「ほら、富士山!」
観覧車の向きが変わり、夕焼けに赤く染まった富士山が正面に見えてきた。
「あ・・・。」
あまりに神々しいその姿に言葉を失う。
「綺麗だね~。」
目を輝かせて見つめる相葉の横顔も夕陽に染まって・・・。
「ああ。」
お前の方がもっと綺麗だ、という言葉を飲み込んだ。
≪つづく≫
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うそ~! グッズを買おうと思って入ったら販売終了のがあるんですけど。
注文した分だけ買えるんじゃないの?
10日は混み合ってますで入れなくて11日は飲み会で遅くなって、昨夜落ち着いて入ったら
もうTシャツとかポーチとか販売終了になっちゃってました。(ノД`)
これ、現地でなら買えるってことでいいんだよね。