~ 嵐気に包まれて ~

~ 嵐気に包まれて ~

嵐さんのメンバーのお名前や雰囲気をお借りした読み物です。
腐的描写や暴力的シーンがあります。
気を付けてご訪問ください。
山、大宮、櫻葉、モデルズ、にのあい等、様々なCPのお話がありますので
お気に入りのCPでお楽しみください。

『お誕生日祭りでぃ』の短編です。

 

最初のお話はこちら

 

 

゚・*:.。. ☆☆.。.:*・゜゚・*:.。. ☆☆.。.:*・゜゚・*:.。. ☆☆.。.:*・

 

「潤。 どうして?」

 

「銃の回収にね。 智、すぐ置き忘れるからさ。」

 

「あっ!」

 

そういえばM24SWSを屋上に置いたままだった。

まあ、回収を口実に心配して来てくれたんだろうけど。

持つべき物は・・だな。

 

「それにしても伏兵を見落とすなんて、らしくないね。」

 

「面目ねぇ。」

 

「で、その彼は大丈夫なの?」

 

「ああ。 翔、もういいぞ。」

 

 

 

「は~、死ぬかと思った~。」

 

翔がごろんと仰向けに大の字になる。

 

「お前な、その手やめろや。 尻をもぞもぞと。」

 

翔は気を失ったふりをしながら、俺が腰に差した銃で反撃の機会を狙っていたのだ。

 

「だって手が届かなくて。 

 なに? 感じちゃった?」

 

「ばかかっ!」

 

立ち上がってほこりと払うと、

「余計な手出ししなくたって俺がちゃんと始末したのに・・・。」

ブツブツと潤に文句を言う。

 

「それはそれは、余計な手出しをして悪かったな。」

 

潤が皮肉ったらしく応じる。

 

「お前は~・・、それが助けてくれた人に対する態度か。」

 

パカンと頭を叩く。

 

「いった~い。」

 

そう言えばこいつら前に会った時もバチバチしてたな。

なんでだ?

 

 

 

「翔ちゃん、撃たれたんじゃなかったの?」

 

相葉さんと二宮が心配そうに駆け寄ってくる。

 

「撃たれたよ。 ほら。」

 

掲げたバッグには銃弾の痕。

 

「衝撃で息が詰まっちゃって、しばらく動けなかったんだから。」

 

「なんだ、そうだったんだ。 もうだめかと思ったじゃない。」

 

「わるい・・あっ! パソコンが~っ!」

 

バッグから取り出したパソコンのど真ん中には銃弾がくい込んでいる。

まあそうだろうな。

 

「せっかくのデータが・・・。」

 

「いいじゃないか。そのおかげで命びろいしたんだから。」

 

「でもこれがあれば海外の拠点も一気に叩けたかもしれないのに・・・。」

 

肩を落とした翔に、

「できるかどうかわかんないけど復旧してみようか?」

二宮が声をかける。

 

「ほんとか? 助かる~。」

 

思わず二宮に抱きつきそうになって相葉さんに阻止されてるし(笑)。

 

 

「とりあえずハッピーエンド?」

 

潤がSIGM18をアタッシュケースに納めながら笑う。

 

「まあ、そんなとこかな。

 今回は色々と世話になったな。」

 

ふふっ、一つ貸しね。」

 

華麗にウインクをして去って行く。

 

 

その後、かけつけた公安に押収品を託し、翔達は病院へと運ばれた。

俺と二宮のことは勿論内緒だ。

 

 

 

 

3日後、関係者の出入りが少なくなったのを見計らって病院を訪ねていく。

 

「ほれ、差し入れ。 病院食はまずいだろ?」

 

「うわ~、助かる。 腹減って死にそうなんだよ。」

 

お前の食欲じゃそうなるわな。

まだ顔は腫れてるしあちこち包帯が巻かれて痛々しいが元気そうだ。

 

「今回は本当にありがとう。」

 

翔が改めて頭を下げてくる。

 

「智が来てくれなかったらマジで危なかった。」

 

「いや、こっちこそ。 お前が庇ってくれなかったら・・・。」

 

弾は俺に当たってたかもしれない。

 

「あの目力の強い彼にもよろしく言っといて。」

 

「あいつの助けを借りなくてもいけるはずだったんだが。

 俺も焼きが回ったな。」

 

「そんなことないよ。 さすがblue・あっ・・・。

 

言いかけて慌てて口をつぐむ。

 

 

 

「お前、いつから俺のこと知ってたんだ?」

 

「あ~、アフリカから帰ってすぐに調べたんだ。」

 

バツが悪そうにこめかみをかく。

 

「外国のスパイのトラップとかだったらやばいからさ。」

 

「そうだったのか。」

 

さすがにあんな場所に1人で絵を描くために旅行なんて無理があったよな。

出会いがイレギュラーだったし、あの場限りと思ったから適当に答えたし。

 

「そっちはいつから?」

 

「俺もだいたいの予測はついてたけど、確かめたのは大使館の件の後だ。」

 

「そっか。」

 

互いに相手の正体を知っていて何食わぬ顔で一緒に暮らしていたわけだ。

まあ俺たちみたいな生業の場合珍しいことじゃない。

血の繋がった家族でも身分を明かしてはいけないことになっているのだから。

それでも信頼関係ってのは築けるもんだ。

 

 

「1週間の入院なんだろ?

 休暇だと思ってゆっくり休め。」

 

「え? もう帰っちゃうの?」

 

「公安とかちあうのはごめんだからな。」

 

「もうこの時間からは来ないよ。

 だからちょっとだけ。ね?」

 

しょうがねぇな。

 

「ん・・・。」

 

軽く唇を合わせるだけのつもりだったのに、ぐいっと引き寄せられる。

 

が、

「つぅっ。」

切れた唇が痛かったのか顔をしかめる。

 

「ははっ、しばらくはお預けだな。」

 

「だ、大丈夫だって。」

 

「じゃあな、お大事に。」

 

「あ、待って。 さとし~っ!」

 

恨めしそうな声を背に病室を出る。

 

俺だって我慢してるんだ。

弱ってるお前を襲いたくなるのをな(笑)。

 

早く回復して帰ってこい。

うまいもの作って待ってるから。

 

≪終わり≫

゚・*:.。. ☆☆.。.:*・゜゚・*:.。. ☆☆.。.:*・゜゚・*:.。. ☆☆.。.:*・

 

二つに分けてもよかったんだけど日が迫ってるので一気に(笑)。

今回はあの曲の場面を書きたくて作ったストーリーでした。

短編といいながらフルメンバー出演させるから長くなるんですよね。

でも久し振りに思いっきり戦闘シーンが書けて楽しかった~(笑)。

 

そして明日はもう相葉さんのお誕生日。あせる

何か短編をと考えていたんですが、全然準備ができてないので
少しお時間をいただければと思います。

 

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