【今日のグアラニー語】

“Itatúpa asê?”(イカツパ アセ?:帰ってもいいですか?)

※Itatúpa:~してもいいですか?

“pa”とか“piko”とかがつくと疑問文。

例文を自分なりに解読しているのでたまに間違っているかも・・・。

 

今日は月曜日。

いつものごとく普通に出勤。

いつものごとく、校長をはじめ上の方々は来るのが遅い。

校長来て急いで鍵を開けてベルを鳴らす。

7時は朝の集いの時間だ。

 

ん・・・?

あれ?( ,,`・ω・´)ンンン?

 

朝の集いしないの?

 

「今日は曇りだからしない」って。

国旗掲揚しても雨降ったらしまわないといけないからかな?

適当だな。

 

今日は朝一に4年生の授業へ。

週に1度は全クラス顔を出したい。

でも、4年生はあまり私になついていない。

ちょっと自我が出てるからかな?

それとも、あまり顔を出さないからかな?

 

授業の最初に、先生が黙々と黒板に紙幣を貼っている。

何のため?

算数かな?

やっぱり算数。

10万Gs(グアラニー)札が何枚でいくら、5万Gsが何枚でいくら・・・。

そんな話をしている。

ん~、数が大きすぎてよくわかんないのかな?

 

そして、生徒たちは板書を写すけど、お金の絵を描くことに時間をとりすぎて肝心の計算問題にたどり着かず。

 

何のための授業なの?

絵を描くため?

授業の目的を明確にしないと、子どもは他のことに気をとられがち。

先生、早く気づいて。

そして、生徒たちはお金を一生懸命描く。

お札がないから、と先生の指導書を借りて集まって絵を描く。

どないやねん。

 

そして、肝心の計算問題へ。

【問題】

「ママは値段が685,000Gsの携帯電話を買いました。10万Gs札6枚と5万Gs札1枚と2万Gsを払いました。2千Gs札3枚をお釣りにもらいました。ママは千Gsの小銭を1枚返しました。ママは正しいでしょうか?」

 

額がでかくてよくわからんわ。

 

でも今回は100万までの数を勉強している。

大きくてもいい。

こういうときにグアラニーはいいのかな?

 

でも、解いている生徒はほとんどいない。

写すだけしかしていないので、考える力がないのだ。

そして、先生も生徒に答えさせない。

答えは書かないまま次へ進む。

 

そうしている間に、ただ黒板をノートに写すだけの時間。

なかなか写そうとしない生徒がいる。

写しなさい、と言っても進まない。

 

私は写真を撮って、「これを校長先生見せるね。」と言うと、あわてて書き出した子がいた。

かわいいものだ。

 

たぶん、黒板がよく見えなかったみたい。

 

 

休み時間の後に、5年生のクラスへ。

算数はほぼほぼ終わっていて、コミュニケーションの授業へ。

主語・述語の授業だった。

5年生は比較的優秀だ。

字がきれいな子が多い。

いつも一緒に遊んでいるフランシスコも見た目によらず字がきれい。

3人ほど字が読めない子がいるらしいが、ノートが汚いのはその子達くらいだ。

 

4年生より1つ上でこんなに違うのかな。

ここの学校は1年生、4年生、8年生がだらしない。

そういう周期かな?

 

一生懸命生徒たちはノートを写す。

そして帰る時間が来る。

まだ書き終わっていない生徒がいる。

でも先生は、生徒たちを外に並ばせてさっさと帰り支度をして他の生徒達と帰ってしまう。

電気まで消して。

 

二人残った生徒達。

かわいそう。

最後まで一緒につきそう。

しっかり最後まで書き終わったのを見届けて帰宅させる。

あんまりじゃないか。

 

やるせない気持ちで私も帰宅。

昼食はロクロという白いトウモロコシが入ったスープ。

11時に帰ってきて12時半には戻らなければいけないのに、やっぱり昼食が出てくるのは12時。

余裕をもって食べさせてほしい。

何だか腹が立ってくるときもある。

 

午後はまず4年生のクラスへ。

宿題を見る約束をしたからだ。

12人中10人が宿題をしていた。

内容は置いておいてやったことをほめてあげたい。

 

宿題の解説をしようと思って板書をして、大きな数字を一けたずつ読ませてみるが、百を超えたあたりから一人からしか声が聞こえない。

みんな読み方がわからない。

仕方ないので、答えを板書するが、うつしもしない。

写して、と言っても誰もノートすら開かない。

正解しているから書かない子もいるのかもしれない。

でも、たぶん日頃から間違った回答を自分で修正するという習慣がないのだ。

宿題は先生が見て正解か不正解かチェックを入れているだけ。

根本的にいろいろと変えていかなければいけないようだ。

 

そして宿題をやっていない生徒は2名。

一人はいつも板書がなかなか進まない、字が読めない子。

たぶん、その子はまさに学習障害があるだろうとおもわれる。

字の書き方が変だ。

 

そしてもう一人は、ホストファミリーの長女の彼氏の甥っ子。

土日に一緒にいて、私は2回ほど「宿題した?」と聞いた。

生返事をしていたが、やはりやっていなかった。

 

そして、授業中も態度が非常に悪い。

しゃべる。ノートに書かない。人にちょっかいを出す。

何だこいつは。

 

他の生徒も態度が悪い。

しゃべって進まない。

そして、授業はどんどんグチャグチャになってきた。

あまりしゃべるので席を動かした。

そうするときちんとできる女子が、勝手に机を動かして女子たちと並んでおしゃべりしている。

 

座席がそもそもおかしい。

4年生はコの字型の席は必要ない。

報告書にぜひ追加したい事項だ。

休み時間の後は、魔の1年生の教室へ。

あまりに授業が大変そうでほっとけないのだ。

私が教室に行くと、生徒たちは喜んで私にいつもハグしに来る。

とてもかわいい。

腹立つけど、やっぱりかわいい。

まだまだ子供だからなあ。

 

今日は数字の5を書く練習。

相も変わらず席を立つ生徒を座らせ、お菓子を食べ散らかす生徒を叱り、先生の机のものを勝手に取ろうとする生徒を制止させ、数字を書く練習をさせる。

終わるとくたびれる。

でも、1年生の先生が私を頼ってくれるようになった。

少しずつこの生徒たちが学習できるように育てていかないとだ。

 

 

家に帰って、次女とそのいとこと、向かいの家のフランシスコと、長女の彼氏の甥っ子とダンスなどをして遊んでいた。

とても楽しんで遊んでいたが、長女の彼氏が帰ってきて、今日の宿題をしていなかった話をした。

母親に毎日ノートを見るように伝えてほしい、と頼んだが「母親は今はいない」ということだった。

最近、赤ちゃんが生まれて離れているらしい。

父親はいないそうだ。

 

WHY?

父親いないのに赤ちゃん産まれるんだ?

なんて家庭だ。

ちょっと不憫に思えてきた。

そして、甥っ子はおじさんに叱られべそをかいていた。

仕方ない。

これが薬になればいいけどね。

 

今日のおまけ。

教室に張ってあるアルフェベットのジェスチャーの表。

なぜかところどころ人物が変わる。

Kの人の表情険しい。