小津安二郎『学生ロマンス 若き日』(1929年)
1929年であっても小津は小津なんですね。
手編み靴下、張り紙、スキー板といったモノの移動がとても濃密な物語を可能にしているし、それらが単なる乾いた記号として移動するんじゃなくて、手編みは暖かそうだし、張り紙は墨汁の匂いがしそうだし、スキー板は今のよか重そうだし、そういう感覚までも誘う記号として移動しているのが面白い。
音楽もならない無声映画はもしかしたら初めてかもしんないです。
ところで。
1929年の笠智衆は若いんですね。
一目見てわかりましたが、ちゃんとした青年で安心しました。
彼は昔からおじいさんだと思っていました。
評価 ★★★★☆ (4)
手編み靴下、張り紙、スキー板といったモノの移動がとても濃密な物語を可能にしているし、それらが単なる乾いた記号として移動するんじゃなくて、手編みは暖かそうだし、張り紙は墨汁の匂いがしそうだし、スキー板は今のよか重そうだし、そういう感覚までも誘う記号として移動しているのが面白い。
音楽もならない無声映画はもしかしたら初めてかもしんないです。
ところで。
1929年の笠智衆は若いんですね。
一目見てわかりましたが、ちゃんとした青年で安心しました。
彼は昔からおじいさんだと思っていました。
評価 ★★★★☆ (4)