花いけ教室

ひょんなご縁で出会った、花道家 上野雄次さんの花いけ教室へ行ってきました。
花材や器を自由に選んで、自由なスタイルで生けられる教室です。
飾る場所とのバランスも考えていくので、空間デザインを学ぶこともできます。

たくさん用意された花材の中で一番気に入った、
へクソカズラの実が絡んだ葦を使うことにしました。

葉に絡んだ蔓が、垂れ下がる感じがいい。

器のギャラリーでのレッスンです。
そこにあるものは何を使っても良いとのことでしたので、
アンティークの鉄瓶に生けてみました。
ストーブも合わせて、作品のつもりです。

大きな古い鉄瓶の重量感に負けない、大輪のダリアを一輪合わせました。
たった2本だけのアレンジですが、インパクトのあるものになったと満足しています。
時間内なら、いくつ作っても良いとのことですので、もう一つ作りました。

ロシアだったかのジンのアンティークボトルに、笹栗を一枝。
たった一枝ですが、落とす葉や実、挿す角度を、
じっくりと10分ぐらいかけて考えました。

落とした葉と実は、ボトルの脇に飾って。

上野先生のデモンストレーション作品です。
梅もどき、黄葉こでまり、淡いピンクのコスモスを使った、
繊細ながらも力強い作品に、キュンとしてため息が出ました。

お茶菓子に、京都の緑寿庵清水の美味しい金平糖を頂きました。

レッスンが終わり2階のギャラリーへ行ってみると、
見事な生けこみに、またため息が。

大きなテーブルいっぱいに並べられた、
白い皿たちの微妙なグラデーションの美しさ。
陶芸家 村木雄児氏の作品です。
【村木雄児 陶展 『而今禾』東京店ブログ】

今朝、葦の葉に絡まるへクソカズラを、
自宅のベランダで撮ってみました。

大輪のダリアは、微妙にオレンジがかった
なんとも言えない美しいピンク色をしています。

横顔もとてもきれい。
やはり植物は、陽の光に映えます。
ほとんど初めての華道でしたが、花を美しく見せるという点はアレンジも同じ。
ただアレンジよりもラインや空間を大切にするので、
一本一本の花と向き合う時間が長くなります。
その時間がとても愛おしく、改めて花を生けるのが好きだということを、
再確認できたレッスンでした。
