ブラジル音楽と私

フラジル音楽が好きです。
5年前のこと、突然降ってわいたようにやって来たブラジルブーム。
CDを半年で100枚買うほどの熱の入れようでした。
ブラジル音楽講座へ通い、そこで出会った個性豊かな、
愛さずにはいられない人達との出会いも、ブラジル熱に拍車をかけました。
ブラジル人ミュージシャンには、音楽教育を受けず、
ただ音楽が好きで、やりたくて、独学で学ぶ人が多いそうです。
それが枠にはまらない多様な音、リズムを生むのでしょう。

好きだったブラジル音楽講座が無くなってしまい、残念に思っていたところ、
また新たに、面白い講座が始まり行ってきました。

今回のテーマは『エルメート・パスコアル』
もはや天才を通り越し、奇才なる音の魔術師と呼ばれる、
ブラジル人ミュージシャンの中でも、面白さにかけては、頂点にある人です。
ジャンルをざっくり良く言うと、即興JAZZになるでしょうか?
実際、マイルス・デイビスなどの名だたるJAZZマンとも共演していて、
彼等に大きな影響を与えています。
何か代表的な曲を紹介したいところですが、
ブラジル音楽にあまり縁のない人に、いきなりエルメートの曲を紹介するのは、
大変気が引けますので、特に音源は紹介いたしません。
あらゆる楽器をかなりの腕前で弾きこなし、まともな楽器だけには飽き足らず、
やかんや空き瓶、自分の豊かなヒゲ、時には豚やニワトリの鳴き声、
この世にある全てのものを楽器に変えてしまうのですから。
去年の来日ライブの際、どんな奇人変人ぶりが観られるかと、
わくわくしながら行きましたが、良い意味でその期待は裏切られ、
演奏のすばらしかったことが忘れられません。
ブラジル音楽ファンというと、年齢層がやや高めな印象がありますが、
観客に、若い20代のファッショナブルな人が多かったのも印象的でした。

講師の方が、5年前のエルメートの70歳の誕生日に、
日本で勝手にバースデーイベントをするとエルメートに伝えたら、
エルメートからFAXで送られてきた直筆の譜面だそうです。
そんな話からも、エルメートは決して奇人ではない、
サービス精神の豊かな、やさしい人柄が伺えます。
生まれつき、視力が弱く、色素のないアルビノであるエルメートですが、
その代り天は彼に、抜きん出た音楽の才能を与え、
私たちを楽しませてくれているのです。
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