同一の呪法による二つの儀式~菊地成孔と菊地成孔によるダブルコンサート@新宿文化センター大ホール

「今日のお客さんは、ほんと良く飲むわねぇ・・・」
ワインを頼んだ私に、ドリンクカウンターのおばさんは言った。
シラフで聴くぺぺのライブなんて、クリープのないコーヒーのようだもの。
なんとも仰々しいタイトルのコンサートの初日“菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール”
通称ペペのライブへ。
ペペの心搾られる甘く優美な世界がたまらなく、日本で一番好きなバンド、
いやオルケストラ(オーケストラ)なのです。
またも最前列という特等席で、このライブを堪能できる幸せに、まずは感謝しなければならない。
今や私にとって、最前列がデフォルトのようであるが、最前列が最良かというと、
音の聞こえ方などにおいて、必ずしも優位とは言い切れないところもある。
しかしそんなマイナス部分を差し引いても、人の頭など気にせずに見られるというは、
やはり良いもの。
今日は是非とも、大儀見さんのシェケレが聴きたい。
などと淡い期待を抱いていると、いきなり彼はシェケレを振った。
シェケレというのは、スイカのように大きな丸いひょうたんのまわりにビーズをまとった、
シャカシャカと鳴る楽器。
弦楽器の音が、とてもきれいに品良く響いて聴こえた。
壊れたクラリネットのような菊地さんのサックスも強く聴こえた。
その他は薄く聴こえた。
こんなペペも有りだと思った。
ひとつ物足りなかったのは、菊地さんの歌が1曲だけだったこと。
それがだけが心残りなので…。
菊地さんの歌ものの中で一番好きな「恋の面影」を。
アンコールは「メウ・アミーゴ・トム・ジョビン」。
恒例の時間オーバーのため、急ぎ足で味わうファンシーな世界。
次回のペペは、5/6@ブルーノートとの告知に「ブルーノートか…」
なぜだか下がる私なのであった。
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