こんにちは。


「あなたはどんな家庭で育ちましたか?」
と聞かれたらなんと答えますか?


私は
「ふつうの家庭で育ちました」と答えていました。

「機能不全家族で育った」
「親が離婚して片親で育った」
「ネグレクトされてた」
と聞くと

大変な思いや経験をして育ったんだな

うちは離婚もしていないし
ご飯も作ってもらっていたし
暴力や虐待もされていないし

むしろ
大学まで出してもらったし


「感謝すべき環境で育ったんだ」

とずっと思っていました。

50歳になるまで!

 

 

でも、
時に思い出す
「両親のケンカ」
「父の大きな声」
「母の泣いている姿」
「ケンカして外に出て行く父のドアを閉める音」
「母が機嫌が悪い時にはどんなに話しかけても無視して
私の方を絶対に見なかったこと」
「母からよく聞かされた父や父の両親の悪口」


それらが出てきても

うちは離婚もしていないし
ご飯も作ってもらっていたし
暴力もないし
虐待されていないし

むしろ
大学まで出してもらったし


で打ち消していました。


「色々あったけど、ふつうの家庭で育ちました」
と。




私自身
結婚もしてこどもも生まれて
それなりに幸せだと感じていました。


そんな中、
仕事のことで
心理学を学ぶことになりました。
今から2年くらい前のことです。

そしてより深めたいことがあり
先生に質問した時に
「この本を読んでみるといいですよ」
とオススメされた岡田尊司さんの「愛着障害」



これシリーズで4冊あるのですが
すぐに買って読み始めました。


より深めたいこと、というのは
クライアントさんの心
を知りたくてということだったんです。


ですので、
これを読めばそのクライアントさんの心が
少しでもわかるのかな〜と
そんな思いで読み進めていました。



が!





「これ、私のことじゃん。。。。。」


そこには、
私がなんとなく感じていた

モヤモヤしたものが
言語化されていたのです。


「そうそう!」
「うんうん、私そうだったの。」
「それ、感じていいことだったんだ。」


「私、辛かったんだ」

気づいたら泣きながら読んでいました。

今まで言葉にならなかった
そこに書かれていたのですから。

それはまさに「愛着障害」の症状だったのです。


大変だったね
辛かったね

と言われている様でした。


読み進めながら
時には辛い思い出が出てきたりして
ずっと涙が出てくるのですが
でも読みたくて

ただ、身体はしんどくて
ソファーに横になりながら
4冊のうち3冊を10日ほどかけて
ひたすら読んでいたのです。


「私、ふつうの家庭で育ちました」が違ったんだ
愛着の問題を抱えていたんだ

とわかった瞬間でした。


続く