みーんみんみーん

みーんみんみーん



夏の空がほんの少しずつ
枯れ始める


僕の住んでいる街では
もうほとんど聴こえなくなった


蝉の鳴き声


長い間土の下で眠っていて

やっとの思いで
お日様の光を浴びたのに
たった7日間でおしまいか

なんて昔はよく思った



たとえば

パレードの命を

蝉の7日間で表すならば

きっと今日はその
7日目にあたるね

夏の終わりと重ねると
7日目の日が暮れるころかな

そして
夜には目を閉じてしまう



だけどね
7日目にしか見えない
風景があることも
知ったんだよ



今や隠し事には
全くの意味を持たなくなった


終わりが近づいたとき
色んなものが
本当の姿を表した


ときにそれは厳しくて
だけどそれは正しかった


正しかったんだ


だから知れてよかった



そして7日目の夕焼けは
とてもきれいだ


オレンジ色はどこまでも
どこまでも優しくて

心は感謝で満たされていく



明日にはいなくなってしまうなら
今日はもう喉が潰れてもいいね


精一杯の声で歌える


僕はとっても幸せ者だ



太陽がどんどん沈んでいく



少しずつ夜を迎えていく


昔は夜が怖かったのに
今はなんだかとても穏やかだ



いつか体は腐食して
また土の中で眠るんだ



ぐっすりぐっすり眠ったら

またどこかで会えるといいね



みーんみんみーん

みーんみんみーん